紀藤つかまる 初回5失点

'99/7/2

阪神―広島14回戦(阪神9勝5敗、6時31分、甲子園、二万四 千)


広 島000000200―2 
阪 神50000010×―6 
▽勝 吉田豊15試合2勝6敗  
▽敗 紀藤16試合3勝1敗   
▽本塁打 ジョンソン15号B(紀藤)緒方18号A(吉田豊)桧山4 号@(遠藤)

●…広島は今季二度目で、最多タイの4連敗。横浜に抜かれ5位 に転落した。

先発の紀藤は一回、四球と連打の無死満塁からブロワーズに先制 の2点適時打。一死後、ジョンソンには真ん中の直球を中越えに運 ばれる特大の3ラン。慎重になりすぎ、ストライクをそろえたとこ ろを狙い打たれた。二回から六回まで抑えただけに、立ち上がりが 悔やまれる。

5点が打線には重かった。直球を主体に内角を大胆に攻める吉田 豊の前にあと一本がでない。一回一死二塁で前田と江藤、四回無死 二、三塁は町田以下が凡退。七回に緒方が2ランを放ったが、小刻 みな継投でかわされた。

阪神は2連勝。吉田豊は、四月七日以来の2勝目を挙げた。   (時永)

【写真説明】一回裏、阪神無死満塁、ブロワーズの適時打で2点の先制を許し、紀藤(左から2人目)の周りに集まるナインと大野コーチ(72)

▽危険球後遺症?単調に

試合開始の直前に激しい雨が降り、スタートが31分も遅れた。こ うした場合、影響を受けやすいのが投手とされる。一度は出来上が った肩の手直しが必要なばかりか、集中力が分散する危ぐも多分に ある。条件的には相手の吉田豊も同じだが、つまずいたのは紀藤だ った。出足で4長短打の1四球で5点を失った。

開始の遅れを踏まえての慎重なマウンドさばきは当然としても、 問題は緩急の薄れと単調に見えた球配りにあった。ここには二つの 理由が考えられる。いきなりの打者・坪井には今季、5打数4安打 と相性が悪い。結果の四球は、より慎重にの思いからだったろう。

続く和田にはカウント2―2から右前打された。それ以前に4つ のファウルがあったが、すべてが右方向である。一つ内側で押して いると、どう転んでいたかわからなかった。以後の3安打も中堅か ら右への打球で、ジョンソンの一発は甘い直球だった。この間、打 者の懐を厳しく攻める球は見当たらなかった。

ここで思い出したのが六月十六日のこのカードで、新庄への死球 が危険球となって退場したことである。大胆に内側を攻め切れなか った一つの理由は、そこにあったと推察する。以後は相手の吉田豊 が弾んで、試合途中から再び降り出した雨は、文字通りの涙雨とな って終わった。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第14節・2日現在)

試 勝 敗 引  勝    
合 数 数 分  率  差 
1 中 日 68 38 30  0 .559  ― 
2 巨 人 66 34 32  0 .515  3.0 
3 阪 神 67 34 33  0 .507  0.5 
4 横 浜 67 33 34  0 .493  1.0 
5 広 島 64 31 33  0 .484  0.5 
6 ヤクル 68 30 38  0 .441  3.0 


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