阪神―広島14回戦(阪神9勝5敗、6時31分、甲子園、二万四 千)
広 島000000200―2 阪 神50000010×―6
●…広島は今季二度目で、最多タイの4連敗。横浜に抜かれ5位 に転落した。
先発の紀藤は一回、四球と連打の無死満塁からブロワーズに先制 の2点適時打。一死後、ジョンソンには真ん中の直球を中越えに運 ばれる特大の3ラン。慎重になりすぎ、ストライクをそろえたとこ ろを狙い打たれた。二回から六回まで抑えただけに、立ち上がりが 悔やまれる。
5点が打線には重かった。直球を主体に内角を大胆に攻める吉田 豊の前にあと一本がでない。一回一死二塁で前田と江藤、四回無死 二、三塁は町田以下が凡退。七回に緒方が2ランを放ったが、小刻 みな継投でかわされた。
阪神は2連勝。吉田豊は、四月七日以来の2勝目を挙げた。 (時永)
【写真説明】一回裏、阪神無死満塁、ブロワーズの適時打で2点の先制を許し、紀藤(左から2人目)の周りに集まるナインと大野コーチ(72)
試合開始の直前に激しい雨が降り、スタートが31分も遅れた。こ うした場合、影響を受けやすいのが投手とされる。一度は出来上が った肩の手直しが必要なばかりか、集中力が分散する危ぐも多分に ある。条件的には相手の吉田豊も同じだが、つまずいたのは紀藤だ った。出足で4長短打の1四球で5点を失った。
開始の遅れを踏まえての慎重なマウンドさばきは当然としても、 問題は緩急の薄れと単調に見えた球配りにあった。ここには二つの 理由が考えられる。いきなりの打者・坪井には今季、5打数4安打 と相性が悪い。結果の四球は、より慎重にの思いからだったろう。
続く和田にはカウント2―2から右前打された。それ以前に4つ のファウルがあったが、すべてが右方向である。一つ内側で押して いると、どう転んでいたかわからなかった。以後の3安打も中堅か ら右への打球で、ジョンソンの一発は甘い直球だった。この間、打 者の懐を厳しく攻める球は見当たらなかった。
ここで思い出したのが六月十六日のこのカードで、新庄への死球 が危険球となって退場したことである。大胆に内側を攻め切れなか った一つの理由は、そこにあったと推察する。以後は相手の吉田豊 が弾んで、試合途中から再び降り出した雨は、文字通りの涙雨とな って終わった。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第14節・2日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 68 38 30 0 .559 ― 2 巨 人 66 34 32 0 .515 3.0 3 阪 神 67 34 33 0 .507 0.5 4 横 浜 67 33 34 0 .493 1.0 5 広 島 64 31 33 0 .484 0.5 6 ヤクル 68 30 38 0 .441 3.0



