阪神―広島16回戦(阪神11勝5敗、6時、甲子園、四万五千)
カープ001030000―4 阪 神32100011×―8
●…広島は先発長谷川が序盤に捕まり、今季最多の6連敗に沈ん だ。
長谷川は制球がままならず、一回に3四死球と3安打を集められ て3失点。二回も先頭の投手・杉山に四球を与え、2安打と二つの 暴投で2点を失った。一、二回とも二死までこぎつけながら、勝負 どころで踏ん張り切れず自滅した。
野村、前田の主軸を欠く打線は、三回に木村の中前適時打で反 撃。五回は代打新井の2ラン、続く緒方のソロで計3点。先発杉山 を攻めて2点差まで追い上げたが山崎、福原、リベラとつながれて かわされ、終盤には玉木重、小林幹が失点して万事休した。
阪神は今季二度目の4連勝で六月十六日以来の貯金3。杉山は2 勝目。(時永)
【写真説明】一回裏、阪神二死二、三塁、ジョンソンの先制の2点適時打を浴び、打球の行方を追う先発の長谷川
広島の打線は、球威はともかく、直球とシュートはいつの場合に も低めの際どいコースをついてくる杉山から、5回で4点を奪って いる。後半は相手側のきめ細かい投手リレーにやられはしたが、前 田、野村を欠いてのことである。これが精いっぱいの反攻だったろ うが、仮に味方の投手陣が序盤を無難に通過していたら、勢いは違 ったものになっていたと判断する。
投手陣は序盤で6失点である。うち5失点が先発の長谷川で、失 点は無論だが内容もひどかった。2回で5安打の4四死球である。 数字だけでどれほどの中身であったかは、だれにもわかると思う。
最高球速145キロと球の力に不足はなかったが、球道が荒れて ショートバントの球が目立った。制球のなさは力みが一番の理由だ が、ここは恐らく自分の気持ちだけで野球をやってしまったことの 失敗だろう。久しぶりの先発で、しかもチームは目下、5連敗と沈 みの底にある。「勝ちたい」との意識は当然にしても、それにのめ り込んでは、いい結果は求めにくい。
経験、実績ともにまだ浅い若者である。以前にも書いたことがあ るけれど、若い投手は無心で力いっぱい投げることが肝心だろう。 それこそが持ち味発揮の近道と言える。球威が十分で闘争心にあふ れる若者だけに惜しくてならない。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第14節終了・4日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 69 39 30 0 .565 − 2 巨 人 68 36 32 0 .529 2.5 3 阪 神 69 36 33 0 .522 0.5 4 横 浜 69 33 36 0 .478 3.0 5 広 島 66 31 35 0 .470 0.5 6 ヤクル 69 30 39 0 .435 2.5



