13残塁、12失点 投手陣乱れ11連敗

'99/7/10

巨人―広島14回戦(巨人9勝5敗、6時、東京ドーム、五万五 千)


カープ010020000―3
巨 人10420050×―12
▽勝 斎藤雅8試合3勝1敗
▽敗 ミンチー14試合2勝7敗
▽本塁打 マルティネス7号C(ミンチー)石井7号B(黒田)

●…流れを引き寄せられなかった広島は40敗目。11連敗となっ た。

投手陣はぴりっとしなかった。1―1の三回、先発のミンチー は、2四球などから一死満塁とされ、マルティネスに左翼ポール直 撃の満塁本塁打を浴びた。初球の直球が甘く入ったところを狙われ た。四回は松井に2点適時打を打たれ、4回7失点で降板。七回に は二番手黒田が石井に3ランを浴びるなど、5点を加えられ、計12 失点。

打線は1点を追う二回無死一、二塁、ペルドモの右翼線二塁打で 同点。1―7の五回には3連打で2点を返したが、反撃はこれま で。巨人を上回る13安打を放ったものの、残塁13と拙攻が響いた。

巨人は広島戦4連勝。(下手)

【写真説明】(左)三回裏、巨人一死満塁、マルティネス(手前)に左ポール直撃の満塁本塁打を浴び、スコアボードを見つめるミンチー
(右)五回表、広島無死、この試合3本目の安打を左前に放ち、プロ入り初の猛打賞を達成した東出

▽ルーキー東出、初の猛打賞

●…連敗の中で明るい材料は、初の猛打賞を記録したルーキー東 出。「思い切ってやった結果です」。負けただけに、口調はもうひ とつ弾まなかった。

相手は現役最多の172勝の斎藤雅。第1打席でスライダーをう まく捕らえ、右翼線に二塁打を放つと続く2打席は逆らわずに中 前、左前に弾き返した。「打ち分けたというより、いろんな方向に 飛んだだけです」と、謙そんした。

8試合ぶりの先発。西田コーチから「結果を考えずに思い切って いけ、と言われてリラックスできました」と振り返った。自慢の守 りも無難にこなしてフル出場したが、「後の2打席が…」。凡打し た第4、5打席をしきりに悔やんでいた。

▽球炎 大きかった主軸の差

前半の五回を終わった時点で広島は10安打、相手側は6本であ る。数字からすると展開は広島に有利と錯覚しそうだが、逆に4点 も引き離されている。なぜか、絵解きは簡単だ。両チームの三、四 番の差、それである。

ここまで相手側は三、四番の松井、マルティネスで3長短打の1 四球を得て、7得点のすべてを奪っている。ミンチーの内容も悪か った。投手の斎藤雅に連続の2四球があれば、果敢に打って出るマ ルティネスに満塁で、初球に甘い直球を投げて一発を浴びている。 大量失点の裏には、そうしたものが絡んでいた。

逆に広島の三、四番打者は5回で降板した斎藤雅と三度手合わせ したが、結果は無安打の1四球である。いずれも走者を置いての打 席だった。ここで二人につながりがあったら、流れの行方は分から なかった。

斎藤雅の状態はさしたることもなかった。現に甘い球もあった。 なのに差し込まれたり、ファウルにしたりとさっぱり。主軸とあっ て、「ここは自分が」の気負いが呼吸の狂いにつながったのか。ベ ンチがカンフル剤として注ぎ込んだ田村、ペルドモ、新人の東出で 6安打。だから一層ベンチの思いも募ったことだろう。主軸に活気 があるか、ないかでチームの弾みは変わる。以後の広島は敗戦の道 を一直線。ファンは今夜もまた、悲しい酒である。(中村忠雄

◎セ・リーグ勝敗表(第15節・10日現在)

試 勝 敗 引  勝    
合 数 数 分  率   差 
1中 日 73 43 30  0  .589  ― 
2巨 人 72 38 34  0  .528 4.5 
3阪 神 74 37 37  0  .500 2.0 
3横 浜 72 36 36  0  .500 0.0 
5ヤクル 72 32 40  0  .444 4.0 
6広 島 71 31 40  0  .437 0.5 


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