コイ、白星忘れて幾日ぞ…

'99/7/11

巨人―広島15回戦(巨人10勝5敗、6時、東京ドーム、五万五 千)


カープ001000000―1 
巨 人02000010×―3 
▽勝 上原14試合11勝3敗   
▽S 槙原25試合1勝1敗15S 
▽敗 デハート6試合1敗   
▽本塁打 村田真4号@(玉木重)

●…広島は10試合連続となる先取点を巨人に許し、上原―槙原の 継投にわずか1点。一九九三(平成五)年九月以来の12連敗となっ た。

初先発のデハートは球威がないうえ制球も甘く、二回に捕まっ た。無死から高橋に死球、元木の右翼線二塁打で二、三塁。二岡に 中前に切り返されて、2点を先行された。

後を継いだ小林敦と遠藤は走者を背負いながら無失点。粘り強い 投球をみせたが、四番手の玉木重が七回、村田真にソロ本塁打を浴 びて差を広げられた。

打線は前半、球が高めに浮く上原から再三、好機をつかんだが、 得点は三回に金本の中前打で挙げた1点だけ。一回一死一、三塁、 二回無死一、二塁で先制できなかったのが響いた。

上原は7連勝で最多勝争いトップの11勝目。(天野)

【写真説明】初先発したものの二回途中でKOされ、マウンド上でうなだれるデハート(左から2人目)

▽球炎 開き直って果敢に挑め

紙袋をかぶせられた猫のように、広島はいつまでも尻込みしてい てはラチがあかない。ここは何としても開き直って、大胆に振る舞 うより手はない。まして相手は上原だった。過去3試合に顔合わせ して、いずれも勝ち星を与えている。防御率も1・17。だから一 層、闘争心をむき出して果敢に挑む必要があった。

確かに出足から気概が見えた。これが金本の適時打となって実っ ているが、惜しまれたのはそれ以前の攻めにあった。中でも一死 一、三塁とした初回である。しかも江藤のカウントが0―3。この 時点での上原はこれまでと違って、全体に切れ味が薄れていた。江 藤には狙い目と思えた。

一発のある打者だけに積極的に打つのもよし、歩くのもよしとい った場面。江藤は果敢に出た。3球が変化球とあって、直球に的を 絞ったのだろう。狙い通りと思えたが、結果は平凡な浅い左飛に終 わった。状態が良ければ、江藤のことである。楽にこなしていたの ではなかったか。振り返ってみれば、ここが一つの節目であった。

選手には今が最も大切な時である。この連敗の中で、選手個々が 明日につながるものをどう学び取っていくかにあるだろう。連帯感 と勝利への執念をどんな形でもいい、監督の下に結集して新たな 「赤ヘル」を築いてもらいたものである。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第15節終了・11日現在)

試 勝 敗 引 勝   
合 数 数 分 率  差
1 中 日 74 44 30 0 .595  ―
2 巨 人 73 39 34 0 .534 4.5
3 横 浜 73 37 36 0 .507 2.0
4 阪 神 75 37 38 0 .493 1.0
5 ヤクル 73 32 41 0 .438 4.0
6 広 島 72 31 41 0 .431 0.5


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