巨人―広島15回戦(巨人10勝5敗、6時、東京ドーム、五万五 千)
カープ001000000―1 巨 人02000010×―3
●…広島は10試合連続となる先取点を巨人に許し、上原―槙原の 継投にわずか1点。一九九三(平成五)年九月以来の12連敗となっ た。
初先発のデハートは球威がないうえ制球も甘く、二回に捕まっ た。無死から高橋に死球、元木の右翼線二塁打で二、三塁。二岡に 中前に切り返されて、2点を先行された。
後を継いだ小林敦と遠藤は走者を背負いながら無失点。粘り強い 投球をみせたが、四番手の玉木重が七回、村田真にソロ本塁打を浴 びて差を広げられた。
打線は前半、球が高めに浮く上原から再三、好機をつかんだが、 得点は三回に金本の中前打で挙げた1点だけ。一回一死一、三塁、 二回無死一、二塁で先制できなかったのが響いた。
上原は7連勝で最多勝争いトップの11勝目。(天野)
【写真説明】初先発したものの二回途中でKOされ、マウンド上でうなだれるデハート(左から2人目)
紙袋をかぶせられた猫のように、広島はいつまでも尻込みしてい てはラチがあかない。ここは何としても開き直って、大胆に振る舞 うより手はない。まして相手は上原だった。過去3試合に顔合わせ して、いずれも勝ち星を与えている。防御率も1・17。だから一 層、闘争心をむき出して果敢に挑む必要があった。
確かに出足から気概が見えた。これが金本の適時打となって実っ ているが、惜しまれたのはそれ以前の攻めにあった。中でも一死 一、三塁とした初回である。しかも江藤のカウントが0―3。この 時点での上原はこれまでと違って、全体に切れ味が薄れていた。江 藤には狙い目と思えた。
一発のある打者だけに積極的に打つのもよし、歩くのもよしとい った場面。江藤は果敢に出た。3球が変化球とあって、直球に的を 絞ったのだろう。狙い通りと思えたが、結果は平凡な浅い左飛に終 わった。状態が良ければ、江藤のことである。楽にこなしていたの ではなかったか。振り返ってみれば、ここが一つの節目であった。
選手には今が最も大切な時である。この連敗の中で、選手個々が 明日につながるものをどう学び取っていくかにあるだろう。連帯感 と勝利への執念をどんな形でもいい、監督の下に結集して新たな 「赤ヘル」を築いてもらいたものである。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第15節終了・11日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 74 44 30 0 .595 ― 2 巨 人 73 39 34 0 .534 4.5 3 横 浜 73 37 36 0 .507 2.0 4 阪 神 75 37 38 0 .493 1.0 5 ヤクル 73 32 41 0 .438 4.0 6 広 島 72 31 41 0 .431 0.5



