球団ワーストタイ 13連敗

'99/7/13

中日―広島14回戦(広島8勝6敗、6時20分、ナゴヤドーム、三 万六千)


カープ100000200―3 
中 日00100012×―4 
▽勝 岩瀬37試合5勝1敗1S
▽S 宣19試合2敗12S
▽敗 佐々岡15試合9勝4敗
▽本塁打 福留8号@(佐々岡)町田7号A(川上)

●…広島は1点リードの八回、先発の佐々岡が短長打と敬遠の四 球で満塁とした二死後、立浪の左前2点適時打で逆転負け。13連敗 を喫した。

先手は広島だった。一回に先発の川上から緒方の二塁打などで一 死三塁とし、前田の犠飛で1点を先行した。同点の七回には野村四 球の一死から町田が左へ2ランを放って勝ち越した。

佐々岡は三回、福留に右へ同点の一発を浴びたが、中盤までは見 事な配球でしのいだ。しかし、七回に短長打で一死二、三塁と追わ れ、犠飛で1点差とされ、八回に逆転という悲しい結果になった。

広島で惜しまれたのは四回の一死満塁の好機を併殺打で落とした ことだった。

中日は8連勝。(中村忠)

【写真説明】(写真上)1点を追う九回表の攻撃を見つめる達川監督(中央)
(写真下)八回裏、中日二死満塁、佐々岡(18)が立浪に左前打され、三塁走者に続き、李(8)が生還、逆転される。捕手西山

▽球炎 故障者休ませる英断を

「やっと止まる」「やっと勝てる」。そう思った。11試合ぶりの 先制。佐々岡が力投。バックも好守を見せた。町田が幻の本塁打以 来となる正真正銘の2ラン。それでも勝てない。勝負の世界は厳し い、としか言いようがない。

いい試合だった。中でも光ったのが背番号7の野村だ。ラッキー 7の七回、四球を選んで出塁。続く、七番の町田が7球目を左翼席 へ運んだ。勝ち越し2ラン。前の打席、四回一死満塁で併殺打の町 田に汚名返上のおぜん立てをした。

その野村は右股(こ)関節を痛め、全力で走れない状態が続いている。 体調が万全でない中で二回、一塁フェンスにぶつかりながら好捕。 五回もファウルフライを背走しながらスライディングキャッチ。気 力、体力を振り絞ったぎりぎりのプレーを連発した。ナインも必死 でボールを追った。勝利を信じて。

結果はあとアウト4つの八回二死から、痛恨の逆転負け。広島は 球団ワーストタイの13連敗。くよくよしても仕方ない。勝つにはど うするか、を考えたい。

ベンチは決断すべき時期に来ているのではないか。野村をはじめ 本来のプレーができない選手は、主力でも思い切って一軍から外し てしっかりと体の手入れをさせたい。後半戦開始まで、球宴を挟ん で二週間は休める。このままでは連敗が止まっても、明日への展望 が開けない。(時永彰治)

▽<インさいどアウト>逆転負け8回の攻撃悔やむ 達川監督

うつむくナインの背に、重い「現実」がのしかかっていた。球団 が創設した一九五〇年以来の13連敗、ついにチームワースト記録に 並んだ。「選手はようやっとる。1試合を勝つのは難しいというこ とです」。まさかの逆転負けに、達川監督は無念さをにじませた。

監督が「すべてを託した」というエース佐々岡が、序盤から力 投。七回には町田の2ランで3―1と勝ち越した。「今日こそは勝 てる」。ベンチは、連敗中で最高といっていいほどの盛り上がりだ った。

だが、八回に落とし穴が待っていた。表の攻撃の一死一、二塁、 江藤の投直で一塁走者の森笠が飛び出して併殺。達川監督が「痛か った。あれで流れが変わってしまった」と唯一、悔やんだミスだっ た。その裏に佐々岡が2点を奪われ、逆転を許す。これが目に見え ないプレッシャーなのか―。久々の勝ちパターンは、あっという間 に暗転した。

この日は達川監督の四十四回目の誕生日。記念すべき日が、苦い 苦い記憶にすりかわった。「どうすれば(連敗から)脱出できるの か。ホテルに帰って考えるしかない」。就任一年目の青年監督に は、非情すぎる誕生日だった。

球団創設五十年目に直面した苦境。だが、選手会長の緒方は力強く言 った。「気持ちを切り替えてやるしかない。一日遅れになるけど明 日、監督に白星をプレゼントすればいい」。この言葉を、信じた い。(加納)

◎セ・リーグ勝敗表(第16節・13日現在)

試 勝 敗 引 勝    
合 数 数 分 率  差 
1 中 日 75 45 30 0 .600 ― 
2 巨 人 73 39 34 0 .534 5.0 
3 横 浜 74 38 36 0 .514 1.5 
4 阪 神 76 37 39 0 .487 2.0 
5 ヤクル 73 32 41 0 .438 3.5 
6 広 島 73 31 42 0 .425 1.0 


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