ヤクルト―広島15回戦(広島8勝7敗、6時21分、神宮、一万四 千)
カープ000003100―4 ヤクル02100310×―7
●…広島は投手陣が精彩を欠いてヤクルトに敗れ、連勝は2で止 まった。
同点とした直後の六回、二番手のペルドモが乱れた。先頭のペタ ジーニを振り逃げ(記録は三振と暴投)で生かし、スミスの右前打 で一、三塁。一死後、馬場、代打副島の適時打と内野ゴロで3点を 失った。
先発の高橋建も制球が甘く、二回にスミスに先制の2点本塁打。 三回は真中の右前二塁打と佐藤の左前打で3点目を許し、四回で降 板。三番手小山田も七回、スミスの適時打で差を広げられた。
打線は六回、ヤクルトの先発ハッカミーを攻略。緒方の二塁打を 足場に野村の右前打などで2点、金本の中堅右への本塁打でいった んは追い付いた。七回もディアスの適時打で反撃したが、追い上げ ると失点を重ねるパターンで勝ち越せなかった。(天野)
【写真説明】三回裏、ヤクルト無死、真中の飛球を町田(左)が追ったが捕球できず二塁打になり、3点目につながる。中央は緒方、右は新井
相手側が六回に勝ち越した攻めを見て、これが大切、と改めて思 った。この回はペタジーニを空振り三振にした際の球が、暴投とな って生かしたのが始まりだった。後に3安打が絡んでの3失点だ が、うち2安打は右打者で、これがともに中堅から右への打球だっ た。投げたペルドモがどうのと言う以前に、狙いを決めて打った相 手を褒めるべきだろう。
広島の場合、後半の攻めはともかく、それまでの判断が希薄であ ったように思えた。どの方向に狙いを定めていたかの点である。相 手が左腕のハッカミーとなれば、右打者は中堅から右へ的を絞るの が得策だろう。まして緩急を持ち味とするタイプである。より効果 があったと推察する。実践したのは西山であった。1打席目に右前 に痛打すると、2打席目は二直といった具合だった。
西山の安打は二回で、場面が一死二塁となって二者が連続三振。 ここでの一、二番打者には、少なくとも右方向への姿は見られなか った。野球は心理戦争とも言われる。結果はともかく、狙いの形を 見せるだけでも相手の神経を揺さぶる効果はあったろう。
先の中日戦で2連勝した時のように、いつも投手陣の状態がいい とは限らない。だから一層、打線を「線」でつなぐ工夫が求められ よう。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第16節・16日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 78 46 32 0 .590 ― 2 巨 人 76 41 35 0 .539 4.0 3 横 浜 77 39 38 0 .506 2.5 4 阪 神 79 38 41 0 .481 2.0 5 ヤクル 76 34 42 0 .447 2.5 6 広 島 76 33 43 0 .434 1.0



