ヤクルト―広島16回戦(8勝8敗、6時21分、神宮、二万六千)
カープ 000122010―6 ヤクルト02100310×―7
●…広島の粘りも届かなかった。5―3の六回、二番手遠藤がつ かまり、一死一、二塁から稲葉の二塁打と真中の中前打で同点に。 続く宮本の一ゴロの間に三塁走者が生還し、勝ち越しを許した。
先発のミンチーは3回3失点で降板。制球、球威ともいまひとつ。 七回には玉木重がペタジーニにソロ本塁打を浴びた。投手陣にもう ひと踏ん張りがほしかった。
打線は0―3の四回、ディアスの左前適時打で1点を返すと、五 回は緒方の2ランで同点。六回にはディアスの左中間突破の2点二 塁打で一度は勝ち越した。2点を追う八回には若林の内野安打で1 点を返したが、九回は高津に締められた。計13安打も、序盤の逸機 が明暗を分けた。
ヤクルトの川崎は五月二十九日以来の3勝目。(下手)
【写真説明】左=六回裏、ヤクルト打線に捕まった遠藤(中央)
右=六回表、広島無死、左へ二塁打を放った野村
広島の打線は気迫も十分で、精いっぱい戦った。それが届かなか ったのが何とも寂しい。最高球速が144キロで、緩急の組み合わ せも良かった川崎を6回で落とした。この間に5得点。それぞれの 打者が工夫を凝らした成果だった。それを緒方に見た。カウントを 追い込まれながらも、内側の速球を右中間へ同点の2ラン。狙いの 確かさと技の合作と言ってよかった。こうしたことは野村ら多くの 打者からも感じ取れた。
しかも横一線とした次回には抜け目なく逆転している。流れは間 違いなく広島に動いていたにもかかわらず、一気に逆流とくるのだ から、ベンチもたまらない。中継ぎ陣のこらえ性のなさ。これであ る。味方が点を取った直後には間違っても点を与えるな、とされて いるのに簡単に手渡してしまう。ここで締めてくれたら、まだ希望 をつなげもしたが、それもかなわなかった。
こらえ性がないと言えば、先発のミンチーにも当てはまる。前夜 の高橋建よりも、まだ内容がなかった。序盤でKOの3失点。制球 が定かでなかったばかりではない。球威、変化球の切れともさっぱ り。ここ7試合に勝ち星がないことの焦りとでも言うのか。持ち味 の打たせて取るパターンが影を潜めている。中継ぎ陣を含めて、こ の夜のようなことを繰り返していたら、打線の根気も続きにくい。 (中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第16節・17日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 79 47 32 0 .595 ― 2 巨 人 77 42 35 0 .545 4.0 3 横 浜 78 39 39 0 .500 3.5 4 阪 神 80 38 42 0 .475 2.0 5 ヤクル 77 35 42 0 .455 1.5 6 広 島 77 33 44 0 .429 2.0



