ヤクルト―広島17回戦(ヤクルト9勝8敗、6時21分、神宮、一 万六千)
カープ100100000―2 ヤクル20200400×―8
●…広島はまたも投手陣が乱調。ヤクルト打線に8点を奪われて 3連敗。前半戦を最下位で折り返すことが決まった。
1点リードの先発、河野が一回二死から乱れた。佐藤に四球を与 えたのがつまずきの始まり。古田の中前打の後、ペタジーニにも中 前に運ばれて同点、さらに死球と押し出し四球で勝ち越された。
三回は4安打で2点を失い、降板した。六回は高橋建、小林敦が スミスの3点本塁打などで4失点。試合は決まった。8点のうち、 7点は二死から。細かい制球力がないうえ、攻めの気持ちにも欠 け、痛打を浴びた。
打線は一回に江藤の右前適時打で先制。四回もディアスの左前適
時打で追い上げたが、反撃もここまで。ヤクルトの先発、高木の緩
急をつけた投球に大量点は奪えなかった。(天野)
【写真説明】(左)六回裏、ヤクルト二死一、二塁、ペタジーニの打球を左足に受け、痛みを訴える高橋建(右)。左端は種田トレーナー
(右)今季初先発も三回途中で4失点KOされた河野(左)。右は大野コーチ
神宮に再び例の悪魔が戻ってきたのか。この球場に来ると、広島 の白星は遠いかなたに、となる。三年越しの17連敗といったひどい 結果を残してきた。だから悪魔がいるとささやかれもした。でも、 その厄介者も六月二十四日の勝利で退散したと思っていた。どうや らそうでなかったらしい。
厄介者は広島の投手がとりわけお好きな様子。この3連戦で先発 の最長回数は4回。後は序盤でサヨナラである。この夜の河野は走 者のいない時は、いかにも若者らしく闘争心むき出しで力を発揮し たが、出塁すると様変わり。セットでの投球のせいか、結果を求め すぎるのか、球威、制球ともに落ち込んだ。結果は三回途中の降板 で4失点。
最も中継ぎ役が悪魔を追い払う気概を見せてくれると、まだ勝利 への脈は十分だった。相手の高木には1勝こそ与えているが、打線 は相性がいい。今季は過去二度の対戦で、チーム打率は3割台。し かも前半の終了時で2点差となれば、以後は走者を出すたびに、脅 かされる羽目になる。心理の揺れが目に見えた。それもむなしく消 えた。中継ぎ役が派手に点を振る舞っては、相手の投手に弾みのつ かないわけもなかった。
球場に苦手といったものがあるのかどうかは定かでないが、そん
なものを後生大事に抱えていては、ファンも難儀である。 (中村忠雄)
六月二十四日、神宮での 連敗を17で止め、魔物を追っ払ったはずの広島が、また3連敗。 「何とか、一矢報いたかったんじゃがね」と達川監督。
指揮官が真っ先に触れたのが河野、高木の両先発投手。「高木は さほど良くなかったのに、四球はゼロじゃろ。打たせて取る投球に やられた。河野は若者らしい投球をしとったのに、四球絡みで悪い 展開になってしまった」と比較した。
選手が三塁側スタンド沿いを歩いて引き揚げる中、赤のメガホン も投げ込まれた。それでも、「次は頼むで、達ちゃん」。「また応 援に来るからな」。六月二十四日の感激を再び味わいたい、と願う ファンの温かい声援に包まれた。
「いつもいつも申し訳ない。(オールスター戦による中断まで) 残り3試合、とにかく、全力で頑張るしかない」(下手)
◎セ・リーグ勝敗表(第16節終了・18日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 80 48 32 0 .600 ― 2 巨 人 78 43 35 0 .551 4.0 3 横 浜 79 39 40 0 .494 4.5 4 阪 神 81 38 43 0 .469 2.0 5 ヤクル 78 36 42 0 .462 0.5 6 広 島 78 33 45 0 .423 3.0



