阪神―広島17回戦(阪神12勝5敗、6時、甲子園、四万五千)
カープ000010000―1 阪 神00000302×―5
●…逆転負けの広島は今季三度目の4連敗。借金は13に膨らん だ。
1―0の六回、好投を続けていた佐々岡が乱れた。田中、新庄の 連打で無死二、三塁。ブロワーズに右前に運ばれ、同点。続くジョ ンソンの中犠飛で勝ち越された。さらに併殺崩れの間に加点され た。勝負どころで球が甘くなった。
先制したのは広島。五回、緒方の左前打を足掛かりに二死一、二 塁とし、野村が左翼線へ適時二塁打。しかし、痛かったのは七回。 一死満塁の好機に野村、代打町田が阪神の五番手遠山に抑えられ た。八回には二番手小山田が3長短打から2点を失い、勝負を決め られた。
阪神の連敗は4でストップ。(下手)
【写真説明】七回表、広島一死満塁、三振に倒れて引き揚げる野村(左)。右は代打町田と代えられた金本
この夜も達川監督はじめ赤ヘルナインは、なかなか寝付かれなか ったのではないか。4試合続けてチームの連敗ストップに失敗した 佐々岡、七回一死満塁で三振した野村、代打を送られた金本…。若 い東出もその一人だろう。
六回だった。左の田中がカウント1―1からの3球目、佐々岡が 投げると同時に東出は右に動いた。打球は逆をつく形となり、必死 で飛びついた東出のグラブの先を抜けて行った。西山のサインはお そらく内角の球。田中が前の打席で一、二塁間を抜く安打を放って いたことも、東出の頭の中にはあったに違いない。
早く動き過ぎた。以後、佐々岡が打ち込まれて逆転負けにつなが っただけに、悔しさは人一倍だろう。しかし、この思い切りのいい プロらしいプレーを昨年、甲子園で白球を追っていた高校生ができ るとは…。すごいとしか、いいようがない。何より、ひたむきさが いい。度胸もいい。負けず嫌いなのもいい。敗戦の中できらりと光 った。
試合前。ベンチにかわいい花束があった。二十日が命日で、七回 忌だった津田投手を忘れないファンから届いたものだった。連敗地獄にもがく赤ヘ ル。天国にいる炎のストッパーが、チームメイトにかける言葉は決 まっているに違いない。「弱気は最大の敵」と。(時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第17節・20日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 81 48 33 0 .593 ― 2 巨 人 79 44 35 0 .557 3.0 3 横 浜 80 39 41 0 .488 5.5 4 阪 神 82 39 43 0 .476 1.0 5 ヤクル 79 37 42 0 .468 0.5 6 広 島 79 33 46 0 .418 4.0



