広島―巨人17回戦(巨人11勝6敗、6時22分、広島、三万二千)
巨 人610100000―8 カープ200001100―4
●…広島の連勝は3で止まった。先発の黒田が誤算だった。一回 の一死二塁で高橋に先制2ランを浴びると、直後にマルティネスに も一発を喫した。さらに安打の後、清水、二岡に連続の本塁打。一 挙に6点を失った。
その裏、打線が反撃した。桑田を攻め、四球と安打の二死一、二 塁から野村、江藤の連打で2点を返した。ここで黒田が立ち直る と、以後の展開も変わったろうが、二回には先頭の高橋に、またも 一発を浴びてのKO。制球の悪さが致命傷となった。四回にはペル ドモが桑田の適時打で失点した。
打線は六、七回に金本、西山の右、左への2発で2点を返したも のの、八回以後は救援の柏田、木村に押し切られた。(中村忠)
【写真説明】二回途中で5本塁打を含む6安打で7点を失い、降板を告げられる黒田(右から2人目)
今季初の大入り満員となった広島市民球場がいきなり、巨人の 「夏休み大花火大会」会場となった。スタンドの広島ファンはため 息をつき、広島ベンチは目を疑っただろう。
打ちも打ったり、というが、打たれ方は半端じゃなかった。火だ るまになった黒田。前半戦終盤に2連勝して本人も、ベンチも「さ あ、これからだ」の思いで臨んだ後半戦のマウンドだったに違いな いから、なおさらだ。
黒田が一軍に復帰する前の七月初め、本人と話をした。自信の ある球で勝負せずに打たれたら悔いが残る。だから、これまでは直 球勝負をしていた。しかし、緩急の大切がよく分かったし、これか らの投球を見て下さい。
その言葉通りの一皮むけた投球が続いた。本物だと思った変身だ が、あっけなく崩れた。きっかけは高橋への勝負球。直球を4球続 けたカウント2―2からのフォークが抜け、何のへんてつもない高 めのボール球になった。広島戦でアーチを量産している高橋が見逃 すわけはなかった。一転してリズムは単調になり、以前の黒田に逆戻 りした。
一球の怖さ。黒田の頭の中はパニックになっていたに違いない。 それでも、大野コーチがマウンドに行かなかったのは「自らの右腕 で切り開け」との思いだったろう。二軍からはい上がった黒田はそ れができる。(時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第18節・31日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1中 日 85 51 34 0 .600 2巨 人 83 45 38 0 .542 5.0 3横 浜 83 42 41 0 .506 3.0 4ヤクル 82 38 44 0 .463 3.5 5阪 神 86 39 47 0 .453 1.0 6広 島 83 36 47 0 .434 1.5



