黒田大誤算、5発で沈没

'99/7/31
広島―巨人17回戦(巨人11勝6敗、6時22分、広島、三万二千)

巨 人610100000―8 
カープ200001100―4 
▽勝 桑田17試合7勝8敗
▽敗 黒田13試合3勝4敗
▽本塁打 高橋27号A(黒田)28号@(黒田)マルティネス8号@ (黒田)清水5号A(黒田)二岡11号@(黒田)金本18号@(桑 田)西山4号@(桑田)

●…広島の連勝は3で止まった。先発の黒田が誤算だった。一回 の一死二塁で高橋に先制2ランを浴びると、直後にマルティネスに も一発を喫した。さらに安打の後、清水、二岡に連続の本塁打。一 挙に6点を失った。

その裏、打線が反撃した。桑田を攻め、四球と安打の二死一、二 塁から野村、江藤の連打で2点を返した。ここで黒田が立ち直る と、以後の展開も変わったろうが、二回には先頭の高橋に、またも 一発を浴びてのKO。制球の悪さが致命傷となった。四回にはペル ドモが桑田の適時打で失点した。

打線は六、七回に金本、西山の右、左への2発で2点を返したも のの、八回以後は救援の柏田、木村に押し切られた。(中村忠)

【写真説明】二回途中で5本塁打を含む6安打で7点を失い、降板を告げられる黒田(右から2人目)

▽球炎 黒田よ再びはい上がれ

今季初の大入り満員となった広島市民球場がいきなり、巨人の 「夏休み大花火大会」会場となった。スタンドの広島ファンはため 息をつき、広島ベンチは目を疑っただろう。

打ちも打ったり、というが、打たれ方は半端じゃなかった。火だ るまになった黒田。前半戦終盤に2連勝して本人も、ベンチも「さ あ、これからだ」の思いで臨んだ後半戦のマウンドだったに違いな いから、なおさらだ。

黒田が一軍に復帰する前の七月初め、本人と話をした。自信の ある球で勝負せずに打たれたら悔いが残る。だから、これまでは直 球勝負をしていた。しかし、緩急の大切がよく分かったし、これか らの投球を見て下さい。

その言葉通りの一皮むけた投球が続いた。本物だと思った変身だ が、あっけなく崩れた。きっかけは高橋への勝負球。直球を4球続 けたカウント2―2からのフォークが抜け、何のへんてつもない高 めのボール球になった。広島戦でアーチを量産している高橋が見逃 すわけはなかった。一転してリズムは単調になり、以前の黒田に逆戻 りした。

一球の怖さ。黒田の頭の中はパニックになっていたに違いない。 それでも、大野コーチがマウンドに行かなかったのは「自らの右腕 で切り開け」との思いだったろう。二軍からはい上がった黒田はそ れができる。(時永彰治)

◎セ・リーグ勝敗表(第18節・31日現在)

試 勝 敗 引 勝     
合 数 数 分 率  差 
1中 日 85 51 34 0 .600    
2巨 人 83 45 38 0 .542 5.0 
3横 浜 83 42 41 0 .506 3.0 
4ヤクル 82 38 44 0 .463 3.5 
5阪 神 86 39 47 0 .453 1.0 
6広 島 83 36 47 0 .434 1.5 


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