広島―横浜15回戦(横浜10勝5敗、6時、呉、一万四千)
横 浜201220001―8 カープ200200100―5
●…広島のアーチ攻勢も届かず、横浜戦5連敗となった。
先発紀藤の立ち上がりは不安定だった。一回一死二、三塁からロ ーズに右へ2点二塁打を喫した。三回に1点失うと四回には谷繁 に2ランを浴び、4回5失点で降板。勝負球が高めに浮いたところ を狙い打たれた。五回にはペルドモが2失点。九回にも1点を加え られた。
広島の得点はすべて本塁打。0―2の一回二死一塁、金本が右へ 同点2ラン。3点を追う四回には江藤が左へ2ランを運んだ。七回 には代打島のソロ本塁打で2点差まで詰め寄ったが、追い付けなか った。
横浜は5試合連続の二ケタ安打で5連勝。阿波野は六年ぶりとな る先発勝利で2勝目をマークした。(下手)
【写真説明】上=一回裏、広島二死一塁、金本が右越えに五年連続20号本塁打を放つ。下=七回裏、代打で左翼席にプロ入り初アーチを放った島
広島は打線が前半で4点を得た。なのに流れを引き込むことがで きなかった。その根は紀藤にあった。4回の降板で5失点。二回に 投手の阿波野に11球も費やしての四球とくれば、万全の状態でなか ったことは明らか。でも、理由はそれだけではなかったと思う。
一口に言えば気配りの薄れ、それが絡んでいたことは否定できな いだろう。出足での一死二、三塁でローズに簡単に2点二塁打され た場面がその一つ。相手は目下、鬼神も避けようかというほどに勢 いがある。初回となれば歩かせるわけにはいかないが、次打者の駒 田とにらみ合せ、今ひとつ際どい勝負に持ち込む配慮があってもよ かったろう。
同じことは四回の一死二塁で谷繁に2ランを浴びた局面でも言え た。次打者は阿波野で、横浜ベンチは好投の投手に代打とはいかな い。なのにあっさり勝負に出た。ここもローズの時と同様に制球の 悪さがすべてとは考えにくかった。
生身の体である。常に状態がいいわけもないが、悪ければそれな りに工夫や配慮が必要で、それこそがベテランの味というものだろ う。まして現在の横浜打線は、文字通りのマシンガン。より技と気 配りが求められもした。紀藤は年季、実績からしてそれらを持ち合 わせている。それだけに惜しいとの思いが一層、募る。(中村 忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第19節・3日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 88 53 35 0 .602 ― 2 巨 人 85 46 39 0 .541 5.5 3 横 浜 85 44 41 0 .518 2.0 4 ヤクル 84 39 45 0 .464 4.5 5 阪 神 89 39 50 0 .438 2.5 6 広 島 85 37 48 0 .435 0.0



