接戦も力尽く 島の先制打実らず

'99/8/4

広島―横浜16回戦(横浜11勝5敗、6時20分、広島、一万四千)


横 浜000011103―6
カープ000200000―2
▽勝 福盛20試合7勝5敗
▽敗 河野4試合2敗
▽本塁打 進藤7号@(河野)ローズ28号@(河野)谷繁6号@ (河野)

●…広島は横浜の一発攻勢の前に沈み、後半戦初の連敗。このカ ードの連敗も6となった。

広島の先発河野は直球、スライダーの切れが良く、四回まで無失 点。だが、五回に進藤、六回にローズに本塁打されて2―2とされ ると、七回には谷繁に右越えに運ばれて勝ち越された。いずれも高 めに浮いた球を痛打された。

打線は四回、二死から前田、金本の連打と四球で満塁とし、島が 中前に2点適時打を放って先制。だが五回以降は横浜リリーフ陣を 打ちあぐみ、4安打に抑えこまれた。九回には玉木重が失策も絡ん で3点を失い、万事休した。

継投策が決まった横浜は6連勝。貯金を4に伸ばした。(加納)

【写真説明】横浜打線を八回まで3点に抑えながらも打線の援護 がなく、好投が報われなかった河野

▽球炎 若ゴイの台頭楽しみ

広島は競り合いを落としはしたが、観戦したファンは惜しいとの 思いと背中合せに、先をにらんで楽しみも得たのではないか。将来 を担う選手の活躍。プレーの形こそ違うが、輝いた若者が三人もと なれば、だれの思いも一緒だろう。

先発の河野は、これまで走者を出すと招き猫のように腕の振りが 小さくなって、自滅の形をたどったが、この夜は別人のよう。今が 盛りのマシンガン打線を相手に、前半は進藤の一発による1失点で 通過点した。未踏の六回以後は2発を浴びたものの、8回を5安打 の3失点は、内容と併せて立派というよりなかった。

チーム唯一の2点をたたき出した島は、二死満塁とのっぴきのな らない局面で、計算通りといったひと振りで中前へ切り返した。プ ロ入り初となった前夜の一発とともに、相手投手の特徴をのみ込 み、即座に実行する資質は並ではないと感心させられた。

四回に中前打で一気に二塁を狙った東出の果敢な走塁も印象に残 る。結果は失敗に終わりはしたが、これこそが広島本来の攻め。足 技で相手側のミスを誘い、あるいは心理を揺さぶる。これが近年薄 れている。その復活に新人が挑むとなれば、ベンチも頼もしかろ う。

若者の真しな姿勢とあくなき闘争心は、若手の台頭を目指すチー ムにとって、何より大切である。(中村忠雄

◎セ・リーグ勝敗表(第19節・4日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
1 中 日 89 54 35  0 .607  ―
2 巨 人 86 47 39  0 .547  5.5
3 横 浜 86 45 41  0 .523  2.0
4 ヤクル 85 39 46  0 .459  5.5
5 阪 神 90 39 51  0 .433  2.5
6 広 島 86 37 49  0 .430  0.0


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