巨人―広島19回戦(巨人11勝8敗、6時2分、東京ドーム、五万 五千)
カープ100101000―3 巨 人000000000―0
●…広島は、巨人打線を3安打に封じた佐々岡の力投と効率良く 得点した打線の援護で快勝。連敗を3で止め、七月八日以来の単独 5位に上がった。
佐々岡は伸びのある直球、切れのあるスライダー、フォークを制 球良く内外角に散らし、五回まで無安打に抑えた。唯一のピンチは 二回。四球と自らの失策で一死二、三塁とされたが、落ち着いた投 球で後続を断った。
打線は一回、敵失で生きた緒方を二塁に置き、金本の三遊間安打 で先制。四回は金本が、ガルベスのシンカーを捕らえて右越えにソ ロ本塁打。六回もディアスの適時打でリードを広げた。(天野)
【写真説明】(左)3安打完封し、2打点の金本(右)と肩を組んで喜び合う佐々岡
(右)九回表、広島二死、東出(右)は左中間を破る一打で、一気に本塁を突くがアウト
暑い広島から、空調がばっちりの東京ドーム。リフレッシュ効果 があったようで、3連敗中の広島が息を吹き返した。
エースの佐々岡が巨人打線を完封すれば、後半戦から7試合続け て四番に座る金本が先制打と中押しのソロ。投打の主軸が活躍して の快勝劇に酔いしれる一方、若いフレッシュな力にわくわくさせら れた。
東出である。九回二死から、左中間を深々と破った。走る、走 る。一塁、二塁、ぐんぐん加速し、三塁をまわって本塁に突っ込ん だ。小さな体で捕手に体当たり。間一髪アウトになって「初本塁 打」を逃したが、快足は大きな武器であることをアピールした。
若いというのはいい。あれだけ走ったあとでも息が上がらない。 その裏、高橋の中前へ抜けようかという痛烈な打球(記録は内野安 打)に飛びついた。はつらつとしたその動きは新鮮だが、涼しい顔 でプレーする姿は新人に見えない。
とはいえ、魅力あふれる東出も発展途上人。二度の併殺機会にデ ィアスとの呼吸が合わなかった。内野の要である難しいポジショ ン。ぶっつけ本番に近い形での起用だけに仕方ないところはある。 しかし、悔しさは本人が一番感じているはずだ。
東出をはじめ島、木村ら若い選手は失敗を怖がらずチャレンジあ るのみ。これから、もっともっと熱いプレーを見せてほしい。(時 永彰治)
心憎いまでの余裕と計算をちりばめた投球だった。11勝目を今季 三度目の完封で飾った佐々岡。「調子が良い時はこんなもの。悪い 時に、いかに抑えるかが大事だから」。チームの連敗を止めた11 0球を、エースは淡々と振り返った。
切れの良い直球に、スライダー、シュート、フォークと変化球も さえて巨人打線をほんろうした。二回、自らの失策などで招いた一 死二、三塁のピンチを切り抜けると、五回まではノーヒット。無安 打無得点を達成した五月八日の中日戦をほうふつさせる快投だっ た。
球場がざわめき始めた六回二死から初安打を許したが、その後も 危なげない投球で3安打完封。「ノーヒットノーラン? 年にそう 何回もできるわけないよ」とおどけてみせた。
七月三十日に続く完投勝ちは、4連敗した球宴前の不調からの 「完全復活」の証しでもある。女房役の西山は「真っ直ぐに切れが あり、ほとんどが低めにきとった。完ぺきな投球」と絶賛した。
昨年は1勝もできなかった八月の初戦で完封勝ち。そして、昨季 1勝3敗と苦手にしていた巨人戦に、負けなしの3連勝。「今は特 別な目標はない。一つ一つ勝ち星を積み重ねるだけ」。すべてに昨 季とは違う背番号「18」。苦しいチーム状態の中で、その存在はま すます大きくなる。(加納)
◎セ・リーグ勝敗表(第19節・6日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1中 日 89 54 35 0 .607 ― 2巨 人 88 47 41 0 .534 6.5 3横 浜 87 46 41 0 .529 0.5 4ヤクル 87 41 46 0 .471 5.0 5広 島 88 38 50 0 .432 3.5 6阪 神 91 39 52 0 .429 0.5



