佐々岡が被安打3で11勝目 5位浮上

'99/8/6

巨人―広島19回戦(巨人11勝8敗、6時2分、東京ドーム、五万 五千)


カープ100101000―3
巨 人000000000―0
▽勝 佐々岡18試合11勝5敗
▽敗 ガルベス19試合7勝8敗
▽本塁打 金本22号@(ガルベス)

●…広島は、巨人打線を3安打に封じた佐々岡の力投と効率良く 得点した打線の援護で快勝。連敗を3で止め、七月八日以来の単独 5位に上がった。

佐々岡は伸びのある直球、切れのあるスライダー、フォークを制 球良く内外角に散らし、五回まで無安打に抑えた。唯一のピンチは 二回。四球と自らの失策で一死二、三塁とされたが、落ち着いた投 球で後続を断った。

打線は一回、敵失で生きた緒方を二塁に置き、金本の三遊間安打 で先制。四回は金本が、ガルベスのシンカーを捕らえて右越えにソ ロ本塁打。六回もディアスの適時打でリードを広げた。(天野)

【写真説明】(左)3安打完封し、2打点の金本(右)と肩を組んで喜び合う佐々岡
(右)九回表、広島二死、東出(右)は左中間を破る一打で、一気に本塁を突くがアウト

▽球炎 胸が躍る東出の快走

暑い広島から、空調がばっちりの東京ドーム。リフレッシュ効果 があったようで、3連敗中の広島が息を吹き返した。

エースの佐々岡が巨人打線を完封すれば、後半戦から7試合続け て四番に座る金本が先制打と中押しのソロ。投打の主軸が活躍して の快勝劇に酔いしれる一方、若いフレッシュな力にわくわくさせら れた。

東出である。九回二死から、左中間を深々と破った。走る、走 る。一塁、二塁、ぐんぐん加速し、三塁をまわって本塁に突っ込ん だ。小さな体で捕手に体当たり。間一髪アウトになって「初本塁 打」を逃したが、快足は大きな武器であることをアピールした。

若いというのはいい。あれだけ走ったあとでも息が上がらない。 その裏、高橋の中前へ抜けようかという痛烈な打球(記録は内野安 打)に飛びついた。はつらつとしたその動きは新鮮だが、涼しい顔 でプレーする姿は新人に見えない。

とはいえ、魅力あふれる東出も発展途上人。二度の併殺機会にデ ィアスとの呼吸が合わなかった。内野の要である難しいポジショ ン。ぶっつけ本番に近い形での起用だけに仕方ないところはある。 しかし、悔しさは本人が一番感じているはずだ。

東出をはじめ島、木村ら若い選手は失敗を怖がらずチャレンジあ るのみ。これから、もっともっと熱いプレーを見せてほしい。(時 永彰治

▽インサイドアウト 計算ちりばめた110球/佐々岡

心憎いまでの余裕と計算をちりばめた投球だった。11勝目を今季 三度目の完封で飾った佐々岡。「調子が良い時はこんなもの。悪い 時に、いかに抑えるかが大事だから」。チームの連敗を止めた11 0球を、エースは淡々と振り返った。

切れの良い直球に、スライダー、シュート、フォークと変化球も さえて巨人打線をほんろうした。二回、自らの失策などで招いた一 死二、三塁のピンチを切り抜けると、五回まではノーヒット。無安 打無得点を達成した五月八日の中日戦をほうふつさせる快投だっ た。

球場がざわめき始めた六回二死から初安打を許したが、その後も 危なげない投球で3安打完封。「ノーヒットノーラン? 年にそう 何回もできるわけないよ」とおどけてみせた。

七月三十日に続く完投勝ちは、4連敗した球宴前の不調からの 「完全復活」の証しでもある。女房役の西山は「真っ直ぐに切れが あり、ほとんどが低めにきとった。完ぺきな投球」と絶賛した。

昨年は1勝もできなかった八月の初戦で完封勝ち。そして、昨季 1勝3敗と苦手にしていた巨人戦に、負けなしの3連勝。「今は特 別な目標はない。一つ一つ勝ち星を積み重ねるだけ」。すべてに昨 季とは違う背番号「18」。苦しいチーム状態の中で、その存在はま すます大きくなる。(加納)

◎セ・リーグ勝敗表(第19節・6日現在)

試 勝 敗 引   勝    
合 数 数 分  率  差 
1中 日 89 54 35  0 .607  ― 
2巨 人 88 47 41  0 .534 6.5 
3横 浜 87 46 41  0 .529 0.5 
4ヤクル 87 41 46  0 .471 5.0 
5広 島 88 38 50  0 .432 3.5 
6阪 神 91 39 52  0 .429 0.5 


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