延長12回力尽く/沢崎 悪夢の3失点

'99/8/7

巨人―広島20回戦(巨人12勝8敗、6時、東京ドーム、五万五 千)


カープ003000400000―7
巨 人001000303001―8
(延長十二回)
▽勝 木村33試合5勝2敗1S
▽敗 玉木重28試合3勝1敗
▽本塁打 村田善1号B(沢崎)

●…広島は6点差を守れ切れずに延長にもつれ込み、十二回、巨 人にサヨナラ負けした。

この回、五番手の玉木重が捕まった。一死から清水、高橋に連続 四死球。暴投で二、三塁とされ、松井に左犠飛を打ち上げられて、 清水の生還を許した。

終盤まで主導権を握っていたのは広島だった。三回は江藤の2点 三塁打と浅井の中前適時打で3点を先行。七回もディアスの2点適 時打などで4点を加えた。先発の小林幹は4点を失い、七回途中で 降板したものの粘り強い投球だった。

誤算は、3点リードの九回に登板した抑えの沢崎。2連続四球の 後、村田善に3ランを浴びて追いつかれ、流れを押しやった。攻撃 面でも九回の一死満塁で追加点を取れなかったのが痛かった。(天 野)

【写真説明】先発として初めて好投したものの、疲れから七回途中で降板した小林幹

▽球炎 二兎追うものは…

投手交代の時期をどうするか。プレーボールの瞬間から、三塁ベ ンチの達川監督と大野コーチは頭の中であれこれシミュレーション していたに違いない。

先発に起用した小林幹はファームでの調整を命じ、約一カ月ぶり の登板だったからだ。期待よりも不安が大きい中、六回まで1安 打、1失点の好投。うれしい誤算に、「いけるところまで投げさせ よう」ということになったのだろう。

ところが、勝負の世界は甘くなかった。まさに「一寸先はやみ」 だった。七回一死から連続二塁打で1点を失った。しかし、点差は まだ5点もあった。大野コーチはマウンドに走ったが続投。さらに 安打と四球で二死満塁となっても、ベンチは我慢を決め込んだ。

結果は、代打の元木に2点適時打を喫して交代だ。引っ張りすぎ が、欲張りすぎにすり替わった。「よく投げた。ご苦労さん」「い いイメージで降板させたい」。そんな思いは霧散した。しかも、九 回に抑えの沢崎が同点3ランを浴び、小林幹の復活に一番の良薬で ある白星も消えた。

「二兎(と)を追うものは一兎も得ず」。延長十二回、松井のサ ヨナラ犠飛でジ・エンド。ことわざ通りの最悪の結末となった。

投手交代の難しさ。そんなありきたりの言葉で片づけるには、あ まりに口惜しい51敗目である。(時永彰治

◎セ・リーグ勝敗表(第19節・7日現在)

試 勝 敗 引  勝
合 数 数 分  率  差
1 中 日 90 54 36  0 .600  ―
2 巨 人 89 48 41  0 .539  5.5
3 横 浜 88 47 41  0 .534  0.5
4 ヤクル 88 41 47  0 .466  6.0
5 阪 神 92 40 52  0 .435  3.0
6 広 島 89 38 51  0 .427  0.5


MenuTopBackNextLast