巨人―広島20回戦(巨人12勝8敗、6時、東京ドーム、五万五 千)
カープ003000400000―7 巨 人001000303001―8 (延長十二回)
●…広島は6点差を守れ切れずに延長にもつれ込み、十二回、巨 人にサヨナラ負けした。
この回、五番手の玉木重が捕まった。一死から清水、高橋に連続 四死球。暴投で二、三塁とされ、松井に左犠飛を打ち上げられて、 清水の生還を許した。
終盤まで主導権を握っていたのは広島だった。三回は江藤の2点 三塁打と浅井の中前適時打で3点を先行。七回もディアスの2点適 時打などで4点を加えた。先発の小林幹は4点を失い、七回途中で 降板したものの粘り強い投球だった。
誤算は、3点リードの九回に登板した抑えの沢崎。2連続四球の 後、村田善に3ランを浴びて追いつかれ、流れを押しやった。攻撃 面でも九回の一死満塁で追加点を取れなかったのが痛かった。(天 野)
【写真説明】先発として初めて好投したものの、疲れから七回途中で降板した小林幹
投手交代の時期をどうするか。プレーボールの瞬間から、三塁ベ ンチの達川監督と大野コーチは頭の中であれこれシミュレーション していたに違いない。
先発に起用した小林幹はファームでの調整を命じ、約一カ月ぶり の登板だったからだ。期待よりも不安が大きい中、六回まで1安 打、1失点の好投。うれしい誤算に、「いけるところまで投げさせ よう」ということになったのだろう。
ところが、勝負の世界は甘くなかった。まさに「一寸先はやみ」 だった。七回一死から連続二塁打で1点を失った。しかし、点差は まだ5点もあった。大野コーチはマウンドに走ったが続投。さらに 安打と四球で二死満塁となっても、ベンチは我慢を決め込んだ。
結果は、代打の元木に2点適時打を喫して交代だ。引っ張りすぎ が、欲張りすぎにすり替わった。「よく投げた。ご苦労さん」「い いイメージで降板させたい」。そんな思いは霧散した。しかも、九 回に抑えの沢崎が同点3ランを浴び、小林幹の復活に一番の良薬で ある白星も消えた。
「二兎(と)を追うものは一兎も得ず」。延長十二回、松井のサ ヨナラ犠飛でジ・エンド。ことわざ通りの最悪の結末となった。
投手交代の難しさ。そんなありきたりの言葉で片づけるには、あ まりに口惜しい51敗目である。(時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第19節・7日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 90 54 36 0 .600 ― 2 巨 人 89 48 41 0 .539 5.5 3 横 浜 88 47 41 0 .534 0.5 4 ヤクル 88 41 47 0 .466 6.0 5 阪 神 92 40 52 0 .435 3.0 6 広 島 89 38 51 0 .427 0.5



