◇セ・リーグ
巨人―広島21回戦(巨人13勝8敗、6時1分、東京ドーム、五万 五千)
カープ100000200―3 巨 人00040003×―7
●…広島は巨人に連夜の逆転負け。借金は今季最多の14に膨らん だ。
1―0の四回、ここまで好投の高橋建がつかまった。二死一、二 塁で投手の河原に右越えの同点二塁打を許すと、続く仁志、永池の 連続適時打で4失点。いずれも早いカウントからの甘い球を狙われ た。
打線は一回、先頭の緒方が左越えに25号ソロを放って先制。だ が、以降は二年ぶりに登板した河原を打ちあぐねた。七回に岡島、 木村を攻め、西山、緒方の適時打で1点差に迫ったものの、反撃も ここまで。八回に三番手の遠藤が3点を奪われ、万事休した。
巨人は今季初先発の永池が4安打4打点と活躍。河原は約二年二 カ月ぶりの勝利を挙げた。(加納)
【写真説明】四回裏、巨人二死二、三塁、永池に左前打2点適時打を浴び、本塁ベースカバーに入る高橋建。捕手西山
電車のレールには、ポイントがあって簡単に切り替えられる。と ころが前夜、6点差をひっくり返されてサヨナラ負けした広島ナイ ンは、そう簡単に気持ちの切り替えができなかったようだ。
一回、緒方の先頭打者本塁打で先制。これで、いやな負け方のシ ョックを吹っ切ってくれる。そう思ったが、違った。広島ナインで はなく、二年ぶり登板の河原が、そして巨人ナインが目を覚まし た。
攻めの投球に切り替えた河原に、広島打線が沈黙。前回の登板で 巨人相手にプロ初完投を2安打完封で飾った高橋建は1点をもらっ たことで気持ちが守りに入った。「大事にいかなくては」。余分な 力が入り、ボールがストライクゾーンに集まった。四回、4安打で 4点を失った。いずれも甘い球。気持ちの余裕を欠き、「河原に何 とか援護を」と集中した巨人打者のえじきになった。
河原が5回を投げ抜き、勝利投手の権利を得ると巨人は「河原に 勝ち星を」と一つになった。六回から守りを固め、継投で逃げ切る 作戦。八回に3点を加点して最後は槙原が締めた。
気持ちが表に、プレーに出た巨人。一方、緒方の孤軍奮闘ぶりが 目立った広島。この夜で90試合を消化した。「戦う集団」への変身 が、一歩進んで二歩後退というのは寂しい。(時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第19節終了・8日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 91 54 37 0 .593 ― 2 巨 人 90 49 41 0 .544 4.5 3 横 浜 89 48 41 0 .539 0.5 4 ヤクル 89 42 47 0 .472 6.0 5 阪 神 93 40 53 0 .430 4.0 6 広 島 90 38 52 0 .422 0.5



