悪夢さめず 高橋建、四回突然の乱調

'99/8/8

◇セ・リーグ        

巨人―広島21回戦(巨人13勝8敗、6時1分、東京ドーム、五万 五千)


カープ100000200―3 
巨 人00040003×―7 
▽勝 河原1試合1勝
▽敗 高橋建28試合1勝4敗
▽本塁打 緒方25号@(河原)

●…広島は巨人に連夜の逆転負け。借金は今季最多の14に膨らん だ。

1―0の四回、ここまで好投の高橋建がつかまった。二死一、二 塁で投手の河原に右越えの同点二塁打を許すと、続く仁志、永池の 連続適時打で4失点。いずれも早いカウントからの甘い球を狙われ た。

打線は一回、先頭の緒方が左越えに25号ソロを放って先制。だ が、以降は二年ぶりに登板した河原を打ちあぐねた。七回に岡島、 木村を攻め、西山、緒方の適時打で1点差に迫ったものの、反撃も ここまで。八回に三番手の遠藤が3点を奪われ、万事休した。

巨人は今季初先発の永池が4安打4打点と活躍。河原は約二年二 カ月ぶりの勝利を挙げた。(加納)

【写真説明】四回裏、巨人二死二、三塁、永池に左前打2点適時打を浴び、本塁ベースカバーに入る高橋建。捕手西山

▽球炎 気持ち切り替え急げ

電車のレールには、ポイントがあって簡単に切り替えられる。と ころが前夜、6点差をひっくり返されてサヨナラ負けした広島ナイ ンは、そう簡単に気持ちの切り替えができなかったようだ。

一回、緒方の先頭打者本塁打で先制。これで、いやな負け方のシ ョックを吹っ切ってくれる。そう思ったが、違った。広島ナインで はなく、二年ぶり登板の河原が、そして巨人ナインが目を覚まし た。

攻めの投球に切り替えた河原に、広島打線が沈黙。前回の登板で 巨人相手にプロ初完投を2安打完封で飾った高橋建は1点をもらっ たことで気持ちが守りに入った。「大事にいかなくては」。余分な 力が入り、ボールがストライクゾーンに集まった。四回、4安打で 4点を失った。いずれも甘い球。気持ちの余裕を欠き、「河原に何 とか援護を」と集中した巨人打者のえじきになった。

河原が5回を投げ抜き、勝利投手の権利を得ると巨人は「河原に 勝ち星を」と一つになった。六回から守りを固め、継投で逃げ切る 作戦。八回に3点を加点して最後は槙原が締めた。

気持ちが表に、プレーに出た巨人。一方、緒方の孤軍奮闘ぶりが 目立った広島。この夜で90試合を消化した。「戦う集団」への変身 が、一歩進んで二歩後退というのは寂しい。(時永彰治

◎セ・リーグ勝敗表(第19節終了・8日現在)

試 勝 敗 引  勝    
合 数 数 分  率  差 
1 中 日 91 54 37  0 .593  ― 
2 巨 人 90 49 41  0 .544  4.5 
3 横 浜 89 48 41  0 .539  0.5 
4 ヤクル 89 42 47  0 .472  6.0 
5 阪 神 93 40 53  0 .430  4.0 
6 広 島 90 38 52  0 .422  0.5 


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