横浜―広島18回戦(横浜13勝5敗、6時1分、横浜、二万二千)
カープ001020100―4 横 浜11100013×―7
●…広島は終盤、紀藤が横浜の2本塁打に沈み、逆転負け。3連 敗となり、借金は15に膨らんだ。
好投の紀藤が力尽きた。1点リードした直後の七回、谷繁に同点 本塁打。八回は一死からローズに四球を与え、駒田に左前打。佐伯 に1―3から甘いスライダーを右翼席に運ばれた。
広島は2点を追う五回、2四球と江藤の左前打で無死満塁。二番 手の横山から代打の野村が一、二塁間を抜いて同点。七回にはディ アスの中前適時打で、いったんは勝ち越した。紀藤も中盤はよくし のいでいたが、球の切れが悪くなった終盤に捕まった。
横浜は球団タイの10連勝。(天野)
【写真説明】八回裏、横浜一死一、二塁、佐伯(手前)に右越えへ勝ち越しの3ランを浴びた紀藤
広島の見せ場はいくつかあった。その一つが五回である。横一線 とした直後の二死二、三塁。打席は紀藤だった。ここでベンチがど う出るか。一気かせいにいきたいところだけに、代打起用の手もあ ったが、結果は紀藤に打たせての三振である。惜しい好機を失った が、ここには二つの理由があったように思う。
紀藤は序盤に3失点はしたが、2点まではバックのミスと不運が 絡んでいた。二回の一死から進藤に喫した二塁打は、二塁手後方へ の高い平凡な飛球。これを外野手との連携の悪さから安打にしてい る。ここを起点に失点すると、三回には二死からの一ゴロが不規則 バウンドしての適時二塁打といった具合だった。
さらに言えば、目下のところ中継ぎ陣で頼れるのは新人の小山田 ぐらい。二人の力量を天びんにかけての結果だろう。ここでのベン チの「我慢」は紀藤の気力をも引き出し、今が盛りのマシンガン打 線を相手に、終盤の入り口までは実によく耐えた。
問題は八回。すでに疲労が見えていた。相手側には左の好打者が 多い。だから左腕の中継ぎがいれば当然、投入していたろうが、実 情はそれが不可能だった。佐伯の3ランはそこから生まれたと言っ ていい。この夜の紀藤に勝る投手がいなかった、これが競り合いを 落とす背景と見る。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第20節・10日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1中 日 92 55 37 0 .598 ― 2巨 人 91 50 41 0 .549 4.5 3横 浜 90 49 41 0 .544 0.5 4ヤクル 90 42 48 0 .467 7.0 5阪 神 94 40 54 0 .426 4.0 6広 島 91 38 53 0 .418 0.5



