河野、プロ初勝利 横浜戦連敗8で止める

'99/8/11

横浜―広島19回戦(横浜13勝6敗、6時、横浜、二万七千)


カープ001002001―4 
横 浜000002000―2 
▽勝 河野5試合1勝2敗   
▽S 沢崎16試合1勝1敗11S 
▽敗 福盛21試合7勝6敗   
▽本塁打 佐伯7号A(河野) 

●…広島は先発、河野の力投と救援陣の踏ん張りで、横浜に競り 勝った。連敗を3で止め、阪神と入れ替わって5位に上がった。河 野はプロ三年目で初勝利。

河野は序盤、制球が定まらず、一回は二死一、二塁、二回は二死 一、三塁のピンチを迎えたが、後続を抑えて波に乗った。六回に佐 伯に2ランを浴びたものの、速球とスライダーを主体に当たってい る横浜打線に4安打、2失点。後を継いだ小山田、沢崎も走者を出 しながら無失点にしのいだ。

先取点は三回。西山の右前打と敵失などで二死一、三塁とし、前 田が中前打。六回は二死満塁から西山が三遊間を破って2点を加 え、九回も代打、野村の適時打で、リードを広げた。

横浜の連勝は10でストップ。(天野)

【写真説明】横浜打線を六回まで4安打、2点に抑え、プロ3年目で初勝利を飾った河野

▽球炎 広島、若者2人果敢に勝負

広島の勝利は若者二人の果敢なマウンドさばきが下敷きだった。 先陣は、この道三年目の河野である。破壊力のある横浜打線を相手 に5回を散発3安打。直球とスライダーを軸に、真っ向勝負に出 た。球道にはブレもあったが、球は両サイドに割れ、打者の読みを 外して見事だった。

この間、味方の得点は1点にすぎなかった。走者を出せば一気に 逆転の怖さのある相手に、物おじしたところはなかった。常に気持 ちを前に出し、しかも球に自らの意思を伝え、右の指先に気持ちを 集中した。その裏側に四日のこのカードで、8回を3失点に抑えた 自信が力になっていたことは紛れもない。

六回に佐伯の2ランでつまずいた。四球直後の初球は気を付け ろ、とされる。その初球が甘い高めの球では悔いも残るが、ここは 今後の勉強だろう。

救援の小山田も素晴らしかった。差は1点にすぎない局面で、2 回を無安打は新人だけに立派である。最速146キロの直球とシン カーを武器に河野を上回るほどの挑戦的な球配り。1点こぼせば、 勝利の女神にそっぽを向かれかねない中で、持ち味のフル回転は並 の若者ではない。

資質十分な若者二人によって、つわもの相手に、チームの連敗を 断ち切った意味は大きい。ベンチの思いもさぞやと感じたものであ る。(中村忠雄

<インさいどアウト>配球絶妙 気持ちも「制球」

「未勝利」の三年目河野の大仕事である。チームの連敗を3で、 横浜戦の連敗も8で止めた。二十一歳が通算11試合目で勝ち取った 価値あるプロ初勝利だ。

今季三度目の先発マウンド。「試合前は調子がいまひとつだっ た」。一回の2四球など制球に苦しんだ。ところが、今までと違う のは、きちんと気持ちを切り替えられたところだ。毎回のように走 者を背負ったが、140キロ台の速球とスライダーの絶妙の配球で 横浜の強力打線を五回まで0点。失点は六回の佐伯の2ランだけだ った。

6回を4安打、2失点の内容に「四球を出しても、本塁打を浴び ても、後をしっかり抑えられた。僕もちょっぴり成長したかな」。 確かな成長の跡である。

二月の日南春季キャンプでは丸刈りになり、周囲を驚かせた。 「この髪が伸びているころには、一軍で活躍しています」。朝の練 習前の恒例のあいさつで、こう宣言した。

あれから半年。髪もすっかり伸びた。遅まきながら、キャンプで の公約の第一段階を果たした。「試合終了の瞬間は涙が出そうでし た。うれしくて」。ウイニングボールと、この日つかんだ大きな自 信を持って、球場を後にする185センチの河野が、ひと回り大きく見 えた。(下手)

◎セ・リーグ勝敗表(第20節・11日現在)

試 勝 敗 引  勝     
合 数 数 分  率  差  
1 中 日 93 56 37  0 .602  ― 
2 巨 人 92 51 41  0 .554  4.5 
3 横 浜 91 49 42  0 .538  1.5 
4 ヤクル 91 42 49  0 .462  7.0 
5 広 島 92 39 53  0 .424  3.5 
6 阪 神 95 40 55  0 .421  0.5 


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