横浜―広島20回戦(横浜13勝7敗、6時、横浜、二万八千)
カープ403006024―19 横 浜100031000―5
●…広島は、江藤の3本塁打を含む今季最多の17安打で19点を挙 げ、横浜に連勝。救援の遠藤はプロ初勝利を飾った。
広島打線が火を噴いた。一回一死一、三塁で金本の左前打で先 制。続く江藤は低めのフォークを左翼席に3点本塁打を打ち込ん だ。三回は島の2点二塁打と敵失で3点を追加。追い上げられた六 回には、横浜の二番手、小桧山を捕らえ、江藤、島、ディアスの3 連続二塁打などで6点。江藤は八回には2ラン、九回にも3ランを 放った。
先発の黒田は制球がもう一つ。4点を失い、五回途中で降板した が、二番手の遠藤が好投。大量点にも支えられて5回を1点に抑え た。 江藤の1試合10打点はセ・リーグタイで、球団新記録。 (天野)
▽球炎 確かな狙い 大勝を呼ぶ
出足でいきなりのビッグイニングときたから、広島ファンもこた えられなかったろう。しかも4点の中身には味もついていた。狙い の確かさと技である。
相手の三浦は球威はともかく、多彩な変化球を両サイドへ投げ分 けてくる。さらに呼吸の合わせにくいフォームなので、打者には厄 介な相手の一人だろう。
その三浦攻略に、打線は文字通り「線」でつなぐ策に出た。前田 が内角寄りの直球を軽いタッチで中前に切り返せば、金本は外角球 を鋭いバットさばきで左前へ運んでの先制点。直後に江藤が低めの フォークを左翼席へ。ここでの攻めはスマートで、歯切れがよく、 胸のすく思いがした。以後も、押して押してといった具合で、手の つけられない勢いだった。
こうなれば先発投手の気持ちが弾んで当然と思われたが、勝負ご とはままならない。黒田は出足から制球に苦しみ続けた。それでも 四回までは力で果敢に攻め、1失点で通過している。なのに五回に は無死からの4長短打で一気のKOであった。
この回を投げ切れば勝利資格が得られる。だから力よりもストラ イク重視で、速やかに済ませたかったのか。状態が悪いなりに結果 を出していたので、本人の無念さは一層だろう。大勝したベンチ も、その点だけが心残りではなかったか。(中村忠雄)
<インさいどアウト>3アーチ10打点 さあ本領
「花火」の季節に、広島の風物詩「江藤のアーチ」が3発、横浜 の夜空に高々と打ち上げられた。1試合10打点。九一年に小早川 (現ヤクルト)が記録した9を抜き、球団新記録。さらにセ・リー グタイにもなる。眠りからさめたビッグレッドマシンのけん引役 は、やはり主砲だった。
一回、三浦のフォークを左翼席へ3ラン。六回には左翼線へ2点 二塁打。八回にも左翼席へ2ランを運んだ。ここまで7打点。
もう止まらない。九回、左翼席へまたもや3ランとなる3発目。 「八月に入って大きいのが1本しか出てなかった。ほっとし たよ。でも10打点とは自分でもびっくりだね」と最高の笑顔を浮か べた。
前半戦終了直前に腰を痛め、後半戦は四番の座を金本に譲り、六 番スタート。五年ぶりにクリーンアップを外れた。ここ8試合は五 番に座る。「打順は関係ない。金本さんも調子いいし。僕は試合に 出られるだけでうれしいんです」。そう話す表情からは、好調ぶり がうかがえる。
数字にも表れている。八月に入って10試合、38打数18安打16打点 で4本塁打、打率4割7分4厘と絶好調だ。「数字を気にせず、1 打席1打席に集中していきたい」。江藤の大好きな「夏」は真っ盛 りだ。(下手)
【写真説明】九回表、広島二死一、二塁、江藤が左越えにこの日3本目、リーグタイの10打点となる3ラン
◎セ・リーグ勝敗表(第20節・12日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 93 56 37 0 .602 ― 2 巨 人 93 52 41 0 .559 4.0 3 横 浜 92 49 43 0 .533 2.5 4 ヤクル 92 42 50 0 .457 7.0 5 広 島 93 40 53 0 .430 2.5 6 阪 神 95 40 55 0 .421 1.0



