江藤2発

'99/8/14

◇セ・リーグ 

広島―中日18回戦(広島11勝7敗、6時21分、広島、一万八千)


中 日003000200―5 
カープ20300001×―6 
▽勝 遠藤15試合2勝1敗
▽S 沢崎17試合1勝1敗12S
▽敗 岩瀬47試合6勝2敗1S
▽本塁打 江藤20号B(門倉)21号@(岩瀬)ゴメス28号@(小山 田)

●…広島が競り合いを制した。同点の八回、先頭の江藤が岩瀬か ら左越えに、この試合2本目の21号ソロを放ち決着をつけた。

先手は広島だった。一回に東出の適時二塁打と暴投で2点を先行 した。1点をリードされた三回には2安打の一死一、二塁から江藤 の左中間3ランで逆転。直後に出たディアスの安打で先発の門倉を KOした。

先発の小林幹は変化球の制球が定かでなく、三回には二死三塁か ら四球を挟む長短打で2失点。さらに立浪の適時打で逆転された。 六回から救援の小山田は七回にゴメスに一発を浴びた後、立浪、井 上の長打で追いつかれた。八回以後は遠藤、沢崎が無難にまとめ た。遠藤は2勝目。中日は好機を得ながら決定打の不足がこたえた。(中村忠)

【写真説明】一回裏、広島一死三塁、打者金本の時、暴投で三塁走者東出が生還。左は門倉(写真上)三回裏、広島一死一、二塁、左中間に逆転3ランを放ち、ガッツポーズで一塁を回る江藤

▽球炎 明日にらんださい配を

終盤勝負の展開。試合を決めたのが主砲・江藤の一発とくれば、 こたえられない勝利。しかも、ベンチの意図するところがはっきり 見えた試合に勝ったのは価値がある。

一回無死一塁で飛び出した東出の先制二塁打。エンドランが決ま り、緒方が一気に本塁を陥れた。右翼手が右から左への強い風を計 算に入れていなかったのも幸いした。しかし、カウント0―2から 内角低めの難しいボール。右中間に運んだ東出もうまかったが、サ インが出ていなかったら見送っていただろう。ベンチがもぎ取った 先取点だったともいえよう。

5回を何とか投げきり、勝利投手の権利を得た小林幹。内容が良 くなかったとはいえ、あっさり交代させた。「先発に回した小林幹 に勝ち星をつけ、自信をつけさせたい」。ベンチの思惑は小山田の 乱調で狂ったが、続く遠藤が粘投でこたえた。

同点の七回一死三塁。マウンドは左の岩瀬。前の打席で左の前田 に空振り三振の島に、代打を送らなかった。「プレッシャーを経験 してこそ一段上のレベルに上がれる」。見送り三振に倒れた島は無 念さでいっぱいだったろう。決勝アーチの江藤はそんな悔しさをバ ネにしてきたはずだ。

残り試合は40。明日をにらんださい配をベンチはどんどんすべき である。(時永彰治

▽<インさいどアウト>主砲復活 勝利の「カギや〜」

夏の夜空に次々と、高く力強い白球が舞い上がった。三回に逆転 3ラン、同点の八回には勝ち越しのソロを運んだ江藤。「体調が良 くなり、ボールがいい角度で上がるようになってきた。ファンの声 援でスタンドに届きましたよ」。値千金の2発に、「江藤スマイ ル」がはじけた。

逆転された直後の三回、一死一、二塁で打席へ。4球目、真ん中 低めの直球をすくいあげると、打球は左中間席に消え た。「手ごたえ十分」の逆転3ランで、七年連続の20号に到達し た。

見せ場はもう一度巡ってくる。5―5の八回、左腕岩瀬のスライ ダーを完ぺきにとらえ、広島ファンの待つ左翼席に放り込んだ。中 日に傾きかけた流れを一気に引き戻した。

十二日の横浜戦では1試合3アーチ、10打点と爆発した。「夏に 強いという本領を発揮してくれている。そして、チームが困った時 に打つのが江藤だよ」。西田コーチも、頼もしい主砲の復調ぶりに 目を細めた。

八月に入って6本塁打、20打点。打順は五番だが、「どこで打つ かは関係ない。1打席1打席、チームに貢献する打撃を心掛けてい るだけ」。低迷するチームへの思いは人一倍にある。「夏男」の勢 いは、止まりそうもない。(加納)

◎セ・リーグ勝敗表(第20節・14日現在)

試 勝 敗 引 勝    
合 数 数 分 率  差 
1 中 日 95 57 38 0 .600 ― 
2 巨 人 94 53 41 0 .564 3.5 
3 横 浜 93 49 44 0 .527 3.5 
4 ヤクル 94 43 51 0 .457 6.5 
5 広 島 95 41 54 0 .432 2.5 
6 阪 神 97 41 56 0 .423 1.0 


MenuTopBackNextLast