紀藤の好投報われず 拙攻…11三振喫す

'99/8/17

広島―ヤクルト18回戦(ヤクルト10勝8敗、6時2分、福山、一 万四千)


ヤクル200000000―2 
カープ000000000―0 
▽勝 山部21試合4勝4敗
▽S 高津28試合1勝1敗21S
▽敗 紀藤22試合5勝5敗
▽本塁打 ペタジーニ35号A(紀藤)

●…広島は先発紀藤が一回、ペタジーニに喫した一発に沈んだ。 この回、先頭の真中に初球の直球を右前打され、バントで一死二 塁。二死後、甘い直球を右越えに運ばれて2点を失った。紀藤は二 回以降、八回まで変化球主体に散発3安打。危なげない投球だった だけに、ペタジーニにカウント1―0から投じた不用意な1球が悔 やまれた。

打線は山部の緩急をつけた投球にてこずった。三回二死満塁、四 回一死一、二塁を逃したのが響いた。金本、江藤の主軸が無安打、 5三振と振るわず、今季三度目の零封負け。

ヤクルトは、九回一死から高津につなぐ手堅い投手リレーで広島 に完封勝ち。山部は七月二十日以来の4勝目。(時永)

【写真説明】一回裏、ヤクルト二死二塁、ペタジーニ(手前)に右越えへ先制の2ランを打たれ、がっくりする紀藤

▽球炎 福山に暗い置き土産

確か芭蕉の句と思うが、「さまざまのこと 思い出す 桜かな」 というのがあった。桜とは無縁の季節だが、福山では過去にいろい ろな出来事があった。身近な例では昨年八月九日の横浜戦。延長十 五回で広島は敗れた揚げ句、試合時間が6時間13分と、とてつもな く長いものだった。その試合で先発した紀藤は、毎回失点の四回K O。だからこの夜の紀藤が出足で2点を失った際には、何とも嫌な 気分にさせられたことだろう。

ところが、一回の失敗を教訓に、二回以降は変化球を軸とした球 配りに切り替えて、自らを取り戻している。気合のあふれたマウン ドさばきで、一気に八回まで駆け抜けた。なのにこの間、無常にも 味方の援護はまるでなかったのである。

相手の山部はつかみどころのない投手とされる。制球が定かでな い。それでいて球が速い。打者には厄介である。ただ、この夜はカ ウントを取りに出た際には直球が大半だった。それでいながら、大 方の打者が差し込まれていた。しかもカウントを追い込まれると、 変化球のボール球に手を出すといった具合。山部ではないが、どう にもつかみどころがなかった。

紀藤の技と知恵の好投は霧散し、チームは昨季とは形こそ違え、 完敗という嫌な思いを残して引き揚げる羽目になった。 (中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第21節・17日現在)

試 勝 敗 引  勝    
合 数 数 分  率  差 
1 中 日 97 59 38  0  .608  ― 
2 巨 人 96 53 43  0  .552  5.5 
3 横 浜 95 50 45  0  .526  2.5 
4 ヤクル 96 44 52  0  .458  6.5 
5 阪 神 99 43 56  0  .434  2.5 
6 広 島 97 41 56  0  .423  1.0 


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