広島―ヤクルト19回戦(ヤクルト11勝8敗、6時21分、広島、一 万一千)
ヤクル110300500―10 カープ000100100―2
●…広島は投打に元気なく3連敗。ヤクルト戦の連敗も5となっ た。
先発の黒田は一回、3連続長短打であっさり先制を許した。二回 は高橋智に特大のソロを浴び、四回は3四死球と乱れて3点を失い KO。三番手の山内も七回、高橋智に満塁本塁打を浴びるなど5失 点。黒田、山内ともに球威がないのに加え、制球も悪すぎた。
後手に回ると打線もつながらない。四回、東出、ディアスの連続 短長打で得た無死二、三塁も金本の中犠飛による1点止まり。七回 に東出の適時打で1点を返したが焼け石に水。八、九回は五十嵐に 沈黙した。
ヤクルトは17試合ぶりの二けた得点で2連勝。川崎は一ヵ月ぶりの白星。(時永)
【写真説明】ヤクルト打線に四回途中までに5点を奪われ、降板する黒田(左端)
広島ベンチの誤算は何より黒田だったろう。4回持たずのKOで あった。この間に5失点。惨めな内容でもあった。この夜は若者特 有の打者に向かっていく気概が見られなかった。気後れでもしてい るようなマウンドさばき。ストライクを意識しすぎたのか、あるい は安定しないフォームに気を取られたのか。いずれにしても、本来 の奔放さに欠けていた。早々の降板はそこに根があった。並の投手 にはない球威を持ち合わせているだけに、消極的な投球が惜しまれ る。
打線もいまひとつ生彩を欠いた。「今やかの三つのベースに人満 ちて そぞろに胸のうち騒ぐかな」(子規)といった局面は相手側 に二度もあって、ともに大量点につなげているが、広島ファンは胸 騒ぐといった機会に恵まれなかった。
黒田の大量失点と併せて、相手の川崎が良かったのが理由だろ う。確かに川崎は両サイドへ丁寧に投げ分けたし、直球も微妙に変 化するので攻略は厄介に違いなかった。でも、方法はあったろう。 四回に東出が左前へ、ディアスが右翼線へ、さらに金本が中犠飛と つないでいる。いわば左打者は中堅から左へ、右打者はその逆に狙 いをつける。それも見た目には、この回限りだった。敗戦の中にも 明日につながる「収穫」があるものだが、この夜はその点も希薄だ った。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第21節・19日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 99 61 38 0 .616 ― 2 巨 人 98 53 45 0 .541 7.5 3 横 浜 97 52 45 0 .536 0.5 4 ヤクル 97 45 52 0 .464 7.0 5 阪 神 101 43 58 0 .426 4.0 6 広 島 98 41 57 0 .418 0.5



