夏バテ? 覇気なく3連敗

'99/8/19

広島―ヤクルト19回戦(ヤクルト11勝8敗、6時21分、広島、一 万一千)


ヤクル110300500―10 
カープ000100100―2 
▽勝 川崎16試合4勝8敗
▽敗 黒田16試合3勝6敗
▽本塁打 高橋智14号@(黒田)15号C(山内

●…広島は投打に元気なく3連敗。ヤクルト戦の連敗も5となっ た。

先発の黒田は一回、3連続長短打であっさり先制を許した。二回 は高橋智に特大のソロを浴び、四回は3四死球と乱れて3点を失い KO。三番手の山内も七回、高橋智に満塁本塁打を浴びるなど5失 点。黒田、山内ともに球威がないのに加え、制球も悪すぎた。

後手に回ると打線もつながらない。四回、東出、ディアスの連続 短長打で得た無死二、三塁も金本の中犠飛による1点止まり。七回 に東出の適時打で1点を返したが焼け石に水。八、九回は五十嵐に 沈黙した。

ヤクルトは17試合ぶりの二けた得点で2連勝。川崎は一ヵ月ぶりの白星。(時永)

【写真説明】ヤクルト打線に四回途中までに5点を奪われ、降板する黒田(左端)

▽球炎 惨めな敗戦 見えぬ収穫 

広島ベンチの誤算は何より黒田だったろう。4回持たずのKOで あった。この間に5失点。惨めな内容でもあった。この夜は若者特 有の打者に向かっていく気概が見られなかった。気後れでもしてい るようなマウンドさばき。ストライクを意識しすぎたのか、あるい は安定しないフォームに気を取られたのか。いずれにしても、本来 の奔放さに欠けていた。早々の降板はそこに根があった。並の投手 にはない球威を持ち合わせているだけに、消極的な投球が惜しまれ る。

打線もいまひとつ生彩を欠いた。「今やかの三つのベースに人満 ちて そぞろに胸のうち騒ぐかな」(子規)といった局面は相手側 に二度もあって、ともに大量点につなげているが、広島ファンは胸 騒ぐといった機会に恵まれなかった。

黒田の大量失点と併せて、相手の川崎が良かったのが理由だろ う。確かに川崎は両サイドへ丁寧に投げ分けたし、直球も微妙に変 化するので攻略は厄介に違いなかった。でも、方法はあったろう。 四回に東出が左前へ、ディアスが右翼線へ、さらに金本が中犠飛と つないでいる。いわば左打者は中堅から左へ、右打者はその逆に狙 いをつける。それも見た目には、この回限りだった。敗戦の中にも 明日につながる「収穫」があるものだが、この夜はその点も希薄だ った。(中村忠雄)

◎セ・リーグ勝敗表(第21節・19日現在)

試 勝 敗 引 勝    
合 数 数 分 率  差 
1 中 日 99 61 38 0 .616 ― 
2 巨 人 98 53 45 0 .541 7.5 
3 横 浜 97 52 45 0 .536 0.5 
4 ヤクル 97 45 52 0 .464 7.0 
5 阪 神 101 43 58 0 .426 4.0 
6 広 島 98 41 57 0 .418 0.5 


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