中日―広島20回戦(広島12勝8敗、6時20分、ナゴヤドーム、四 万五百)
カープ202000111―7 中 日000000000―0
●…投打ががっちりとかみ合った広島は中日に快勝。連敗を3で 止めた。
広島は一回一死、中前打の東出を一塁に置き、金本が右翼ポール 際へ先制の2ランを運んだ。三回には二死二、三塁から江藤の右前 打で2点を加えた。七回の江藤の適時二塁打など終盤にも3点を追 加し、ダメを押した。打線は10安打で7点。好機を確実に得点に結 びつけた。
先発の佐々岡は序盤、得点圏に走者を置く場面もあったが、四回 以降は危なげない投球。球の切れ、制球とも申し分なく、12奪三振 と中日打線を寄せ付けず、12勝目を完封で飾った。
今季初先発の中日・大塔は、球威はあったが勝負球が甘かった。 打線も振るわず、連勝は4でストップ。 (下手)
【写真説明】中日打線を5安打に完封し、12勝目を挙げた佐々岡
2位巨人に3連勝し、優勝に大きく前進した中日。余裕からか、 四年目でプロ初先発の大搭をぶつけてきた。なめられた、と反発し たわけではないだろうが、試合は広島の快勝だった。
なかでも、七月二十日以来の四番に復帰、4打点と働いた江藤。 一回、目の前で金本が先制2ランを放ち、「よし、おれも」と気負 ったのだろう。初球の150キロを空振り。ワンバウンドのフォー クボールを振って三振に終わった。
しかし、続く打席では、きっちり気持ちを切り替えていた。場面 は三回二死二、三塁。捕手の中村が5球続けて投げさせたフォーク をよく見極め、2―3からの直球を右前に運んだ。決していい当た りではなかったが、食らいついていく気迫と速い球に対する心配り ができていた結果だろう。
江藤から学んでほしいのが島だ。ここに来て、先発で起用される ことが多いのは「主軸が元気なうちに若手を育てる」というベンチ の考え方が背景にあるからだ。この夜は先発が右投手だったことか ら六番に入ったが、3打席とも初球のストライクを見逃して、いい ところなく凡退した。
4打席目もやはり初球のストライクを見逃したが、2球目を右前 に運んだ。やはり、追い込まれる前にどんどん打つべきだ。 結果をほしがり、積極性を失っては困る。ベンチの思いも同じだろ う。(時永彰治)
優勝目指して加速し始めた中日を、佐々岡は完ぺきに止めてみせ た。「西山君のリードに任せた。サインにうなずいて、ミット目掛 けて投げただけ」。今季四度目の完封勝利は、十三日の対戦で味わ った屈辱への「リベンジ(復しゅう)」でもあった。
前回はカウントを稼ぐ球を狙われ、6回を12安打、5失点でK O。この日は早いカウントから、最速147キロの直球やカーブ、 フォークをコースぎりぎりに配し、中日打線の「早打ち」を逆手に 取った。「初球から狙ってくるのは分かっていた。だから、初球を 勝負球のつもりで投げた」
回を追うごとに、ナゴヤドームが静まり返る。七、八回は、音か ら関川までを五者連続三振。九回も最後の打者・南淵のバットに空 を切らせ、今季最多の12奪三振で快投に花を添えた。
「体のしんから力がみなぎっていた。これぞピッチング、という のを見せてくれたね」と大野コーチ。チームの連敗を止めたエース に、絶賛の言葉を惜しまなかった。12勝のうち、完投勝利は9。「スタミナがついた?
結果を見るとそうだね。とりあえず5回を投げるのを目標にして いる」と余裕を漂わせた。これで後半戦は3勝1敗。ここ数年は調 子を落としていた夏場での活躍が、「完全復活」のあかしである。 (加納)
◎セ・リーグ勝敗表(第21節・20日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 100 61 39 0 .610 ― 2 巨 人 99 54 45 0 .545 6.5 3 横 浜 98 53 45 0 .541 0.5 4 ヤクル 98 45 53 0 .459 8.0 5 広 島 99 42 57 0 .424 3.5 6 阪 神 102 43 59 0 .422 0.5



