佐々岡リュウ飲 4度目完封

'99/8/20

中日―広島20回戦(広島12勝8敗、6時20分、ナゴヤドーム、四 万五百)


カープ202000111―7 
中 日000000000―0 
▽勝 佐々岡20試合12勝6敗  
▽敗 大塔6試合1敗     
▽本塁打 金本23号A(大塔) 

●…投打ががっちりとかみ合った広島は中日に快勝。連敗を3で 止めた。

広島は一回一死、中前打の東出を一塁に置き、金本が右翼ポール 際へ先制の2ランを運んだ。三回には二死二、三塁から江藤の右前 打で2点を加えた。七回の江藤の適時二塁打など終盤にも3点を追 加し、ダメを押した。打線は10安打で7点。好機を確実に得点に結 びつけた。

先発の佐々岡は序盤、得点圏に走者を置く場面もあったが、四回 以降は危なげない投球。球の切れ、制球とも申し分なく、12奪三振 と中日打線を寄せ付けず、12勝目を完封で飾った。

今季初先発の中日・大塔は、球威はあったが勝負球が甘かった。 打線も振るわず、連勝は4でストップ。 (下手)

【写真説明】中日打線を5安打に完封し、12勝目を挙げた佐々岡

▽球炎 江藤の積極さ島に必要

2位巨人に3連勝し、優勝に大きく前進した中日。余裕からか、 四年目でプロ初先発の大搭をぶつけてきた。なめられた、と反発し たわけではないだろうが、試合は広島の快勝だった。

なかでも、七月二十日以来の四番に復帰、4打点と働いた江藤。 一回、目の前で金本が先制2ランを放ち、「よし、おれも」と気負 ったのだろう。初球の150キロを空振り。ワンバウンドのフォー クボールを振って三振に終わった。

しかし、続く打席では、きっちり気持ちを切り替えていた。場面 は三回二死二、三塁。捕手の中村が5球続けて投げさせたフォーク をよく見極め、2―3からの直球を右前に運んだ。決していい当た りではなかったが、食らいついていく気迫と速い球に対する心配り ができていた結果だろう。

江藤から学んでほしいのが島だ。ここに来て、先発で起用される ことが多いのは「主軸が元気なうちに若手を育てる」というベンチ の考え方が背景にあるからだ。この夜は先発が右投手だったことか ら六番に入ったが、3打席とも初球のストライクを見逃して、いい ところなく凡退した。

4打席目もやはり初球のストライクを見逃したが、2球目を右前 に運んだ。やはり、追い込まれる前にどんどん打つべきだ。 結果をほしがり、積極性を失っては困る。ベンチの思いも同じだろ う。(時永彰治)

▽<インさいどアウト>力みなぎり 完全復活 佐々岡

優勝目指して加速し始めた中日を、佐々岡は完ぺきに止めてみせ た。「西山君のリードに任せた。サインにうなずいて、ミット目掛 けて投げただけ」。今季四度目の完封勝利は、十三日の対戦で味わ った屈辱への「リベンジ(復しゅう)」でもあった。

前回はカウントを稼ぐ球を狙われ、6回を12安打、5失点でK O。この日は早いカウントから、最速147キロの直球やカーブ、 フォークをコースぎりぎりに配し、中日打線の「早打ち」を逆手に 取った。「初球から狙ってくるのは分かっていた。だから、初球を 勝負球のつもりで投げた」

回を追うごとに、ナゴヤドームが静まり返る。七、八回は、音か ら関川までを五者連続三振。九回も最後の打者・南淵のバットに空 を切らせ、今季最多の12奪三振で快投に花を添えた。

「体のしんから力がみなぎっていた。これぞピッチング、という のを見せてくれたね」と大野コーチ。チームの連敗を止めたエース に、絶賛の言葉を惜しまなかった。12勝のうち、完投勝利は9。「スタミナがついた?

結果を見るとそうだね。とりあえず5回を投げるのを目標にして いる」と余裕を漂わせた。これで後半戦は3勝1敗。ここ数年は調 子を落としていた夏場での活躍が、「完全復活」のあかしである。 (加納)

◎セ・リーグ勝敗表(第21節・20日現在)

試 勝 敗 引  勝     
合 数 数 分  率  差  
1 中 日 100 61 39 0 .610  ― 
2 巨 人 99 54 45 0 .545 6.5 
3 横 浜 98 53 45 0 .541 0.5 
4 ヤクル 98 45 53 0 .459 8.0 
5 広 島 99 42 57 0 .424 3.5 
6 阪 神 102 43 59 0 .422 0.5 


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