中日―広島22回戦(広島13勝9敗、6時、ナゴヤドーム、四万五 百)
カープ000022000―4 中 日010100000―2
●…広島がアーチ攻勢で中日の山本昌を攻略。先発高橋建も力投 して逆転勝ちを収めた。
四回まで一人も走者が出せなかった広島は五回、反撃に転じた。 先頭の江藤が左中間席に運んで口火を切ると、新井も4号ソロを放 って同点。六回には金本が通算150号となる24号ソロで勝ち越 し。続く江藤が左越えに特大のアーチをかけ、4―2と突き放し た。
高橋建は二、四回に1点を失ったものの、しり上がりに調子を上 げて五回以降は1安打。八回途中から遠藤、最後は沢崎につないで 逃げ切った。高橋建は2勝目、沢崎は13セーブ。
中日は40敗目。先発山本昌は中盤に勝負球が甘くなった。(加 納)
【写真説明】六回表、広島二死、金本が右越えに通算150号の勝ち越し本塁打を放つ
物事をいい方に考える。くよくよ考えない。何事も悪い方に考え てしまわず、プラス思考で臨むことの大切さが、高橋建にはわかっ たと思う。
二回、無死満塁のピンチを招き犠飛で簡単に先制点を許した。二 死後、投手に四球を与えて再び満塁。打たれたら最悪のパターンだ が、投ゴロで切り抜けた。大量失点のケースがわずか1点。ラッキ ーである。
立ち上がりの高橋建は高めに球が浮き、球道ももう一つ。四回、 李に喫したソロも高めの甘い速球だった。調子は普通。自滅してい てもおかしくなかった。それが、途中からカーブを織り交ぜて打者 の的を絞らせなかった西山の好リードに加え、ボール球に手を出し た中日打線にも助けられて立ち直った。
変身したのは気持ちの持ち方にあったと思う。難しい球を打たれ ることもあるが、甘い球を打ち損じてくれることもある。とにかく 自分を信じ、バックを信じ、いい結果を信じ、打者に向かっていく 投球を心掛けたに違いない。
それにしても、四回までパーフェクトに抑えられていた山本昌か ら、ソロ4発で逆転とは驚いた。「ずるずる行って負けだな」。見 ている方のマイナス思考を吹き飛ばした。負ければ、点灯していた 中日の優勝マジックを阻止した赤ヘルナインに、脱帽である。(時 永彰治)
青一色に染まった右翼席へ、弾丸ライナーは突き刺さった。勝負を決めた金本。貴重な勝ち越しソロは、通算150号のメ モリアルアーチだ。
2―2の六回。マウンドの山本昌には前の2打席でとも三振に仕 留められていた。カウント1―2からの4球目。「シュートかシン カー。うまく腰の回転で打てた。完ぺきだった」。会心のひと振り をこう振り返り、150号には「地元の試合(25日)まで取ってお きたかったね」。軽いジョークを口にしたが、「今年の目標だった ので、うれしいよ」と表情を緩めた。
この勝負強さはどうだ。勝利打点は11。チームの勝利43のうち、 実に四分の一を金本のバットで決めている。「たまたま勝ち越し点 となっているが、内容にはまだまだ満足していない」といい切る。 地元の試合では連日、早出特打ちを黙々と行う姿に、高い向上心を 見ることができる。
後半戦スタートから17試合続けて四番に座り、いまは「早く打順が回 ってくるので好き」という三番を打つ。「今後もさらに上を目指し て打っていきたい。次から地元(阪神戦)だし、もう一度、気持ち を切り替えていく」。150号を区切りに、新たな一歩を力強く踏 み出す。(下手)
◎セ・リーグ勝敗表(第21節終了・22日現在け) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1中 日 102 62 40 0 .608 ― 2巨 人 101 54 47 0 .535 7.5 3横 浜 100 53 47 0 .530 0.5 4ヤクル 100 47 53 0 .470 6.0 5阪 神 104 45 59 0 .433 4.0 6広 島 101 43 58 0 .426 0.5



