ヤクルト―広島20回戦(ヤクルト11勝9敗、6時20分、神宮、一 万二千)
カープ 421002003―12 ヤクルト400020100―7
●…広島は、ヤクルト投手陣の乱れをついて13安打、12四球で12 点。神宮では六月二十四日以来の勝ち星で、チーム通算3000勝 をマークした。
一回に4点ずつ取り合った後の二回。先頭の代打兵動が左中間二 塁打。二死後、金本が右翼席に豪快に運んだ。三回には押し出し四球で 加点。1点差に詰められた六回には新井が、この日2本目の2ラン を左中間に放って流れを引き寄せた。九回にも金本の適時二塁打な どで3点。得点はすべて二死からで、勝負強さが光った。
先発の小林幹は制球が甘く、一回に5長短打で4失点。後を継い だ菊地原ら救援陣が大量点に支えられて何とか踏ん張り、逃げ切っ た。(天野)
【写真説明】一回表、広島二死二塁、新井が左越えに2点本塁打を放つ
広島は打線が序盤で7点と、いたって華やか。内容も良かった。 山部の状態が悪かったにしても、二回途中のKOは立派。新人新井 と金本の2ランは見事だし、得点がいずれも二死からというのも値 打ちだった。序盤でこれほどの勢いがあれば、一気呵成(かせい) といきたいが、この時点でのリードは3点にすぎなかった。理由は 歴然だった。
小林幹は出足でいきなり打者九人と手合わせである。簡単に二者 をさばいた直後、佐藤に一発を浴びると、様相が変わった。四球の 後は何と連続の4安打。この回で降板である。37球を費やしたが、 最速140キロに届かず、変化球にも昨季の切れ味がなかった。
経験と実績のある投手でも出足は不安がつきまとうとされるが、 味方がいきなりの4点である。気持ちが弾んで当然だが、そのマウ ンドさばきには、気後れしている感さえあった。佐藤の一発以後で ある。「気持ちの切り替えも技術のうち」という。それのできる男 がなぜ、という具合になる。今季は過去に六度の先発があるが、ま だ勝ち星はない。気持ちの切り替えのできなかった根は、そこにあ ったのではないか。結果を先に考える、それである。
残り試合からして登板は限られている。失敗の理由を整理して、 早いうちに解決しておかないと来季も苦労することになる。(中村 忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第24節・7日現在) 試 勝 敗 引 勝 残試 合 数 数 分 率 差 り合 1 中 日 112 66 46 0 .589 ― 23 2 巨 人 113 62 51 0 .549 4.5 22 3 横 浜 110 57 53 0 .518 3.5 25 4 ヤクル 110 53 57 0 .482 4.0 25 5 阪 神 114 51 63 0 .447 4.0 21 6 広 島 111 46 65 0 .414 3.5 24



