辛くも逃げ切る 山内4勝目

'99/9/8

ヤクルト―広島21回戦(ヤクルト11勝10敗、6時20分、神宮、一 万二千)


カープ000130000―4 
ヤクル000030000―3 
▽勝 山内13試合4勝4敗 
▽S 沢崎21試合1勝1敗14S 
▽敗 川崎19試合4勝10敗 
▽本塁打 金本29号@(川崎)新井7号@(川崎)

●…広島は、中盤に挙げた4点を継投で守り切ってヤクルトに連 勝した。救援の山内は六月一日以来の4勝目。

ヤクルトの川崎を打ちあぐんでいた広島は四回に均衡を破った。 一死後、金本が中堅右に打ち込んで先制。五回は先頭の新井が右越 えに運んで加点。二死後、河野の二塁打と四死球で満塁。金本の押 し出しの四球と江藤の遊撃内野安打でリードを広げた。

無難に滑り出した先発の河野は五回に突然、制球を乱した。一死 から3連続四球で降板。続く小山田は佐藤の2点適時打などで3点 を失ったが、六回から登板の山内が気迫の投球で3回を無失点。最 後は沢崎が締めくくった。

広島の神宮での連勝は一昨年五月以来。(天野)

【写真説明】六回から救援して3回を無失点に抑え、3カ月ぶりの勝ち投手になった山内

▽球炎 3つの好守 勝利呼ぶ

広島は何とか競り合いを制した。金本の素晴らしいパワーと、新 井の新人らしからぬ技と力による一発を織り交ぜての攻めに、救援 投手陣がスクラムを組んだ結果だった。この勝利には、まだ裏があ った。好守である。ここは見落とすわけにいかない。

河野は出足で、失策を起点に一死二塁のピンチを招いた。直後の 四球に続いてペタジーニに右前へ運ばれた。二塁走者は足の速い真 中である。失点を覚悟の局面だったが、新井を中継した返球は捕手 に渡って本塁でつぶした。島からスタートした素早い返球に、瀬戸 の好ブロックが絡んでのものだった。直後に出た古田の中前へ抜け ようかと思われたゴロの打球を、野村が体をいっぱいに伸ばして捕 球すると巧みなバックトスで二封である。

二回一死一塁では、馬場の一、二塁間のゴロをさばいた東出が、 体を反転させて併殺に仕留めている。新人とは思えぬ、実に俊敏な プレーであった。打たせて取るタイプの河野にとっては、三つの好 守がどれほど力になったろうか。

今季は「鉄壁の守り」も課題の一つである。ここが狙い通りに進 行すると、若手投手の育成にも大きくプラスとはじける。さして状 態がいいとは見えなかった河野が、曲がりなりにも4回を無傷で通 過できたのが、その証左といえるだろう。(中村忠雄

◎セ・リーグ勝敗表(第24節・8日現在)

試 勝 敗 引  勝   残試 
合 数 数 分  率  差 り合 
1 中 日 113 67 46  0 .593 ―  22 
2 巨 人 114 63 51  0 .553 4.5 21 
3 横 浜 111 57 54  0 .514 4.5 24 
4 ヤクル 111 53 58  0 .477 4.0 24 
5 阪 神 115 51 64  0 .443 4.0 20 
6 広 島 112 47 65  0 .420 2.5 23 


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