ヤクルト―広島21回戦(ヤクルト11勝10敗、6時20分、神宮、一 万二千)
カープ000130000―4 ヤクル000030000―3
●…広島は、中盤に挙げた4点を継投で守り切ってヤクルトに連 勝した。救援の山内は六月一日以来の4勝目。
ヤクルトの川崎を打ちあぐんでいた広島は四回に均衡を破った。 一死後、金本が中堅右に打ち込んで先制。五回は先頭の新井が右越 えに運んで加点。二死後、河野の二塁打と四死球で満塁。金本の押 し出しの四球と江藤の遊撃内野安打でリードを広げた。
無難に滑り出した先発の河野は五回に突然、制球を乱した。一死 から3連続四球で降板。続く小山田は佐藤の2点適時打などで3点 を失ったが、六回から登板の山内が気迫の投球で3回を無失点。最 後は沢崎が締めくくった。
広島の神宮での連勝は一昨年五月以来。(天野)
【写真説明】六回から救援して3回を無失点に抑え、3カ月ぶりの勝ち投手になった山内
広島は何とか競り合いを制した。金本の素晴らしいパワーと、新 井の新人らしからぬ技と力による一発を織り交ぜての攻めに、救援 投手陣がスクラムを組んだ結果だった。この勝利には、まだ裏があ った。好守である。ここは見落とすわけにいかない。
河野は出足で、失策を起点に一死二塁のピンチを招いた。直後の 四球に続いてペタジーニに右前へ運ばれた。二塁走者は足の速い真 中である。失点を覚悟の局面だったが、新井を中継した返球は捕手 に渡って本塁でつぶした。島からスタートした素早い返球に、瀬戸 の好ブロックが絡んでのものだった。直後に出た古田の中前へ抜け ようかと思われたゴロの打球を、野村が体をいっぱいに伸ばして捕 球すると巧みなバックトスで二封である。
二回一死一塁では、馬場の一、二塁間のゴロをさばいた東出が、 体を反転させて併殺に仕留めている。新人とは思えぬ、実に俊敏な プレーであった。打たせて取るタイプの河野にとっては、三つの好 守がどれほど力になったろうか。
今季は「鉄壁の守り」も課題の一つである。ここが狙い通りに進 行すると、若手投手の育成にも大きくプラスとはじける。さして状 態がいいとは見えなかった河野が、曲がりなりにも4回を無傷で通 過できたのが、その証左といえるだろう。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第24節・8日現在) 試 勝 敗 引 勝 残試 合 数 数 分 率 差 り合 1 中 日 113 67 46 0 .593 ― 22 2 巨 人 114 63 51 0 .553 4.5 21 3 横 浜 111 57 54 0 .514 4.5 24 4 ヤクル 111 53 58 0 .477 4.0 24 5 阪 神 115 51 64 0 .443 4.0 20 6 広 島 112 47 65 0 .420 2.5 23



