ヤクルト―広島22回戦(11勝11敗、6時20分、神宮、八千)
カープ206003000―11 ヤクル020001110―5
●…打線が爆発した広島がヤクルトを圧倒した。神宮では一九九 〇年の九月以来、九年ぶりの3連勝。
広島は一回、金本と新井の適時打で2点を先行。同点とされた三 回には、島の右越え3ラン、瀬戸の適時二塁打など打者十二人の猛 攻で一挙6点を奪い、突き放した。六回にはディアスの6号3ラン でダメを押した。
先発黒田は球に切れがなく、二回に2適時打で2失点。六回には 押し出し四球を与えるなど制球にも苦しんだが、大量点を背に7回 途中まで4失点でしのいだ。その後は菊地原、玉木重とつなぎ、ヤ クルトの反撃を1点に抑えた。黒田は4勝目。
ヤクルトは13残塁の拙攻が響いた。一回途中で故障したハッカミ ーの降板も誤算だった。(加納)
【写真説明】三回表、広島一死一、二塁、島が右越えに3点本塁打を放つ
早くも序盤で勝負の先が見えた展開だった。なにせ、広島は三回 に一挙の6点。横一線とされた直後にこれほどの大量点を得ての抜 け出しとなれば、効果は計り知れない。中身にも味があ った。
この回の得点は2点までが押し出し四球ではあったが、それ以外 はバットで正味、懐に入れている。一発を含む4長短打。相手の岡 林は球威こそ平凡でも腕の振りが鋭く、それは緩急の投げ分けの際 にも変わらなかった。打者には扱いにくいタイプだろう。それをこ なしてのビッグイニングは値打ちである。
そこに若手の打者が絡んでいたから、一層であった。勝ち越し3 ランの島である。四球直後の初球は狙いどころではあっても、打者 の年季は浅い。同点の局面となれば「より慎重に」との思いにから れてもおかしくなかったが、いきなり果敢に出た。しかも低めのチ ェンジアップという難敵を相手にしての結果であった。
岡林攻略の先駆けとなった出足での新井の技も見落とせない。右 前適時打は当たりはともかく、89キロというとてつもなく遅い球だっ た。速い球との兼ね合いの中である。確かな計算の裏付けがないと できない芸当で、ここに並でない資質を見る思いがした。
大勝の輪の中心に若者のいた試合、ベンチもさぞや弾んだこ とだろう。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第24節・9日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 114 67 47 0 .588 ― 2 巨 人 114 63 51 0 .553 4.0 3 横 浜 111 57 54 0 .514 4.5 4 ヤクル 112 53 59 0 .473 4.5 5 阪 神 116 52 64 0 .448 3.0 6 広 島 113 48 65 0 .425 2.5



