厄を払った 神宮でヤクルトに3連勝

'99/9/9

ヤクルト―広島22回戦(11勝11敗、6時20分、神宮、八千)


カープ206003000―11 
ヤクル020001110―5 
▽勝 黒田18試合4勝6敗
▽敗 岡林16試合1勝1敗
▽本塁打 島3号B(岡林)ディアス6号B(河端)

●…打線が爆発した広島がヤクルトを圧倒した。神宮では一九九 〇年の九月以来、九年ぶりの3連勝。

広島は一回、金本と新井の適時打で2点を先行。同点とされた三 回には、島の右越え3ラン、瀬戸の適時二塁打など打者十二人の猛 攻で一挙6点を奪い、突き放した。六回にはディアスの6号3ラン でダメを押した。

先発黒田は球に切れがなく、二回に2適時打で2失点。六回には 押し出し四球を与えるなど制球にも苦しんだが、大量点を背に7回 途中まで4失点でしのいだ。その後は菊地原、玉木重とつなぎ、ヤ クルトの反撃を1点に抑えた。黒田は4勝目。

ヤクルトは13残塁の拙攻が響いた。一回途中で故障したハッカミ ーの降板も誤算だった。(加納)

【写真説明】三回表、広島一死一、二塁、島が右越えに3点本塁打を放つ

▽球炎 若手中心の大勝で弾み

早くも序盤で勝負の先が見えた展開だった。なにせ、広島は三回 に一挙の6点。横一線とされた直後にこれほどの大量点を得ての抜 け出しとなれば、効果は計り知れない。中身にも味があ った。

この回の得点は2点までが押し出し四球ではあったが、それ以外 はバットで正味、懐に入れている。一発を含む4長短打。相手の岡 林は球威こそ平凡でも腕の振りが鋭く、それは緩急の投げ分けの際 にも変わらなかった。打者には扱いにくいタイプだろう。それをこ なしてのビッグイニングは値打ちである。

そこに若手の打者が絡んでいたから、一層であった。勝ち越し3 ランの島である。四球直後の初球は狙いどころではあっても、打者 の年季は浅い。同点の局面となれば「より慎重に」との思いにから れてもおかしくなかったが、いきなり果敢に出た。しかも低めのチ ェンジアップという難敵を相手にしての結果であった。

岡林攻略の先駆けとなった出足での新井の技も見落とせない。右 前適時打は当たりはともかく、89キロというとてつもなく遅い球だっ た。速い球との兼ね合いの中である。確かな計算の裏付けがないと できない芸当で、ここに並でない資質を見る思いがした。

大勝の輪の中心に若者のいた試合、ベンチもさぞや弾んだこ とだろう。(中村忠雄

◎セ・リーグ勝敗表(第24節・9日現在)

試 勝 敗 引  勝   
合 数 数 分  率  差
1 中 日 114 67 47  0 .588  ―
2 巨 人 114 63 51  0 .553 4.0
3 横 浜 111 57 54  0 .514 4.5
4 ヤクル 112 53 59  0 .473 4.5
5 阪 神 116 52 64  0 .448 3.0
6 広 島 113 48 65  0 .425 2.5


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