勝ち越しつかの間 沢崎また痛打

'99/9/14

広島―ヤクルト23回戦(ヤクルト12勝11敗、6時21分、広島、九 千)


ヤクルト000210112―7
カープ 005000010―6
▽勝 五十嵐27試合4勝3敗
▽S 高津35試合1勝1敗26S
▽敗 沢崎23試合1勝2敗14S
▽本塁打 前田11号C(山部)ペタジーニ41号@(河野)青柳3号 @(河野)高橋智16号@(玉木重)佐藤11号A(沢崎)

●…広島は5点差を守り切れず、逆転負け。68敗となり、今季の 負け越しが決まった。6―5の九回二死二塁、五番手沢崎が佐藤に 逆転2ランを喫した。

広島は三回、2四球などで一死満塁とし、前田が中越えに本塁 打。さらに走者を一塁に置き、ディアスが左翼席に運び(記録は単打)、一挙 5点を先制した。

先発の河野は四回にペタジーニと青柳に一発を浴びるなど、5回 3失点。5―4の八回、四番手の玉木重が高橋智にソロ本塁打を浴 び、土壇場で同点とされた。広島はその裏、二死一、二塁から緒方 の中前適時打で勝ち越しに成功。しかし、リリーフ陣が踏ん張り切 れなかった。

ヤクルトは広島戦の連敗を3で止めた。(下手)

【写真説明】3回裏、広島一死一塁、左翼席に飛び込む当たりで、一塁走者新井を追い越したディアス(右)。「単打でアウト」の判定にぼうぜん。左はペタジーニ

▽球炎 河野よ「若さ」克服を

河野は資質十分な若者だが、経験が浅いので課題も多い。制球面 の他にも大ざっぱに挙げて二つある。味方が大量点した直後と、先 発投手が勝利資格を得る五回である。八日の同カード(神宮)が好 例だった。4回を無傷で通過しながら、味方が五回に3点を奪い、 4点差となった直後に、一死から何と連続の3四球でKOだった。

この夜は序盤を1安打と見事だった。打たせて取る本来の自分を 押し出したばかりか、若者らしく大胆でもあった。緩い変化球を投 げるには勇気がいるとされる中で、青柳には厳しいフルカウントか ら、その球で併殺に仕留めたのが一つの例である。

興味を持ったのは四回だった。直前に前田の満塁本塁打などで、 大量5点を得ていたからである。さて、ここで序盤と変わらぬマウ ンドさばきができるかどうか。結果は2発を浴びている。ともにカ ウント2―1からで、五回にも同じカウントで宮本に適時打であ る。少なくとも2球は遊べる局面だけに、もったいなさが先に立 つ。

そこが「若さ」というものだろうが、課題の解消はさして難しく ないだろう。スコアボードに向いていた気持ちを切り捨て、どんな 局面であろうが打者に集中する。それを実践することが、首脳陣の 期待を満たす投手への近道ではないか。(中村忠雄

◎セ・リーグ勝敗表(第25節・14日現在)

試 勝 敗 引  勝    残試
合 数 数 分  率 差  り合
1 中 日 117 68 49 0 .581    18
2 巨 人 118 66 52 0 .559 2.5 17
3 横 浜 114 59 55 0 .518 5.0 21
4 ヤクル 115 55 60 0 .478 4.5 20
5 阪 神 119 53 66 0 .445 4.0 16
6 広 島 117 49 68 0 .419 3.0 18


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