中日―広島26回戦(広島14勝12敗、6時20分、ナゴヤドーム、四 万五百)
カープ000000010―1 中 日02016030×―12
●…広島は攻守に精彩を欠き、連夜の大敗。対中日戦3連敗とな った。
先発ミンチーは球に切れがなく、序盤に捕まった。二回途中まで に、山崎の27号ソロを含む5安打、2失点と乱れて降板。後を継い だ広池が四回に1点を追加されると、五回には沢崎が関川以下に4 連続適時打されて6失点。七回にも遠藤がゴメスに3ランを浴び、 一方的な展開になった。
打線も中日先発・山本昌に沈黙した。二回、江藤の二塁打で得た 無死二塁を逃すと、以降も淡泊な攻めに終始。八回に前田の適時二 塁打で完封を免れるのがやっとだった。
毎回の20安打12得点と打線が爆発した中日は、マジックを9に減 らした。山本昌は8勝目。(加納)
【写真説明】二回途中でKOされて、大野コーチ(右)にボールを渡して降板する先発ミンチー
V争いの先頭にいる中日が相手となれば、間違っても先手を取ら せないことだろう。点を与えれば一気に乗ってくるのは、前夜の例 を引くまでもない。広島は当然、心得ていたろうが、結果は無残で あった。
その引き金はミンチーである。二回途中のKOで、この間に5長 短打の2失点。調子自体は悪いとは思えなかった。今季は最速14 0キロに届かない場合が多かったが、この夜は142キロを計測し た。制球にも問題はなかった。なのに簡単につぶされている。
見た目とは違って、緩急いずれの球にもそれほどの切れ味がなか った、恐らくはそれだろう。好例が先制を許す一発となった山崎へ の1球。カーブは低めの打つには難しいコースに配しながら、造作 もなくこなされている。出足で神野に喫した右前打は142キロの 速球で、自身にとっては精いっぱいの球だったろう。
昨季は15勝を挙げながら、今季は2勝にすぎない。五月に発生し た右ひじの故障。不振に陥った一つの理由はそれだろうが、以来、 苦しみ続けている。十五日のヤクルト戦では5回KOの4失点だっ た。この夜の先発は本人にとって、いわば「背水の陣」であったろ うが、再び寂しく散った。あれほどに輝いた男の心情はどんなもの か。首脳陣の思いと併せ、改めて勝負の世界の厳しさを知る。 (中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第26節・22日現在) 試 勝 敗 引 勝 残試 合 数 数 分 率 差 り合 1 中 日 124 73 51 0 .589 ― 11 2 巨 人 124 70 54 0 .565 3.0 11 3 横 浜 118 61 57 0 .517 6.0 17 4 ヤクル 119 59 60 0 .496 2.5 16 5 阪 神 125 53 72 0 .424 9.0 10 6 広 島 122 50 72 0 .410 1.5 13



