5投手打ち込まれる

'99/9/22

中日―広島26回戦(広島14勝12敗、6時20分、ナゴヤドーム、四 万五百)


カープ000000010―1 
中 日02016030×―12 
▽勝 山本昌24試合8勝5敗
▽敗 ミンチー17試合2勝9敗
▽本塁打 山崎27号@(ミンチー)ゴメス34号B(遠藤)

●…広島は攻守に精彩を欠き、連夜の大敗。対中日戦3連敗とな った。

先発ミンチーは球に切れがなく、序盤に捕まった。二回途中まで に、山崎の27号ソロを含む5安打、2失点と乱れて降板。後を継い だ広池が四回に1点を追加されると、五回には沢崎が関川以下に4 連続適時打されて6失点。七回にも遠藤がゴメスに3ランを浴び、 一方的な展開になった。

打線も中日先発・山本昌に沈黙した。二回、江藤の二塁打で得た 無死二塁を逃すと、以降も淡泊な攻めに終始。八回に前田の適時二 塁打で完封を免れるのがやっとだった。

毎回の20安打12得点と打線が爆発した中日は、マジックを9に減 らした。山本昌は8勝目。(加納)

【写真説明】二回途中でKOされて、大野コーチ(右)にボールを渡して降板する先発ミンチー

▽球炎 輝き失ったミンチー

V争いの先頭にいる中日が相手となれば、間違っても先手を取ら せないことだろう。点を与えれば一気に乗ってくるのは、前夜の例 を引くまでもない。広島は当然、心得ていたろうが、結果は無残で あった。

その引き金はミンチーである。二回途中のKOで、この間に5長 短打の2失点。調子自体は悪いとは思えなかった。今季は最速14 0キロに届かない場合が多かったが、この夜は142キロを計測し た。制球にも問題はなかった。なのに簡単につぶされている。

見た目とは違って、緩急いずれの球にもそれほどの切れ味がなか った、恐らくはそれだろう。好例が先制を許す一発となった山崎へ の1球。カーブは低めの打つには難しいコースに配しながら、造作 もなくこなされている。出足で神野に喫した右前打は142キロの 速球で、自身にとっては精いっぱいの球だったろう。

昨季は15勝を挙げながら、今季は2勝にすぎない。五月に発生し た右ひじの故障。不振に陥った一つの理由はそれだろうが、以来、 苦しみ続けている。十五日のヤクルト戦では5回KOの4失点だっ た。この夜の先発は本人にとって、いわば「背水の陣」であったろ うが、再び寂しく散った。あれほどに輝いた男の心情はどんなもの か。首脳陣の思いと併せ、改めて勝負の世界の厳しさを知る。 (中村忠雄

◎セ・リーグ勝敗表(第26節・22日現在)

試 勝 敗 引  勝    残試 
合 数 数 分  率  差 り合 
1 中 日 124 73 51  0 .589  ―  11 
2 巨 人 124 70 54  0 .565  3.0  11 
3 横 浜 118 61 57  0 .517  6.0  17 
4 ヤクル 119 59 60  0 .496  2.5  16 
5 阪 神 125 53 72  0 .424  9.0  10 
6 広 島 122 50 72  0 .410  1.5  13 


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