中日―広島最終戦(広島14勝13敗、6時20分、ナゴヤドーム、四 万五百)
カープ100000000―1 中 日00000030×―3
●…広島は、逆転負けで4連敗した。
1―0の七回、先発の黒田が捕まった。立浪、山崎の連打から無 死一、二塁とされ、井上に右越えの3ランを浴びた。この日の黒田 は球に力があり、最高球速は151キロ。中日打線を六回まで4安 打0点に抑えていただけに、悔やまれる1球となった。
広島は一回、先頭の緒方が中日・先発前田の初球を右へソロ本塁 打し、先制。だが、その後は立ち直った前田と、六回から救援の岩 瀬を打ちあぐんだ。結局、追加点を奪えず、黒田の好投に報えなか った。
勝利への執念が実った中日は、九回も落合―サムソン―宣の万全 の継投で3連勝。(下手)
【写真説明】七回裏、中日無死一、二塁、好投を続けていた黒田(左)は、井上に逆転の3ランを浴びる
前夜までの2試合を見る限り、広島の投手陣は破滅状態だった。 なにせ、2試合合わせて実に32長短打の20失点である。だから、こ の夜はまず先発投手がどこまで耐えられるか、さらに打線がどれほ ど援護できるかにかかっていた。
打線は3連戦で初めて先制した。出足でいきなり緒方の一発。こ れで勢いに乗ると見ていたが、後はさっぱり。五回以降は相手の小 刻みな継投に、まるでまな板のコイといった趣だった。相手側の状 態がよかったのは確かでも、少しばかり芸がないような気がした。
それがもとで終盤には黒田が、井上に3ランを浴びての逆転負け である。カウント2―1からの球速146kの球だったが、この1 球を一概に責めるわけにもいかないだろう。むしろ、ここまでよく 耐えたと言いたい。常に走者を一人出せば逆転という恐怖に脅かさ れる中でのことである。
過去には何度か結果を恐れて持ち味を失ったが、この夜は自分の 力を全面的に押し出すことに集中した。それが6回を内野安打3を 含む4安打で通過した背景であったろう。
逆転の一発には無論、反省の必要があるが、それ以前の重圧を押 し退けての好結果がどこにあったかも、併せて吟味することが大切 だろう。それが自身を一層たくましくする道ではなかろうか。(中 村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第26節・23日現在) 試 勝 敗 引 勝 残試 合 数 数 分 率 差 り合 1 中 日 125 74 51 0 .592 ― 10 2 巨 人 125 71 54 0 .568 3.0 10 3 横 浜 119 62 57 0 .521 6.0 16 4 ヤクル 120 59 61 0 .492 3.5 15 5 阪 神 126 53 73 0 .421 9.0 9 6 広 島 123 50 73 0 .407 1.5 12



