広島―阪神24回戦(阪神15勝9敗、6時21分、広島、八千)
阪 神000100100―2 カープ00020100×―3
●…5位争い第1ラウンドは広島が阪神に競り勝ち、八月二十 日以来三十九日ぶりの5位に浮上した。
四回、大豊のソロ本塁打で先制された広島は、その裏一死から、 緒方の四球と金本の中前打で一、三塁とし、吉田豊の暴投で難なく 同点。さらに前田の中前適時打で金本を迎え入れ、勝ち越しに成功 した。六回には先頭の緒方が右中間スタンドに運び、突き放した。
先発横山は瀬戸の好リードで7回を5安打、2失点で切り抜け、 三カ月半ぶりの5勝目。救援の小林幹も2回を1安打に抑え、四カ 月ぶりのセーブを挙げた。
阪神は球団ワーストタイ記録の12連敗。(竹林)
【写真説明】7回2失点で、3カ月半ぶりの5勝目を挙げた横山
広島ベンチとしては褒めたい選手が多かったろう。先発の横山が そうなら、金本、前田もそうだろう。一発を奪った緒方も例外では ない。ただし、勝利への流れを引き込んだ功労者はだれかと問わ れたら、緒方ということになる。
打線は速球と変化球の配合が巧みな吉田豊に、序盤は無安打であ った。こんな流れの際には先手を取られるのが怖い。具合の悪いこ とに大豊の一発で先を越された。広島の攻めが輝いたのは、その直 後である。
緒方が一死からのフルカウントで、外角際どい球を見定めた四球 が逆転劇の引き金になった。ここで果敢に二盗である。続く金本が チーム打撃に徹した。内角球を中前に切り返しての一、三塁。さら に前田の2球目が暴投で横一線である。
問題は暴投がどこに根差していたかにある。前田は吉田豊との相 性がいい。一塁走者の金本には足がある。走られるのが怖いし、打 たれたくない。吉田豊の心理が揺れ動いていたことは確かだろう。 そのきっかけとなったのが、先にあった緒方の二盗であったことは 紛れもない。直後に前田の技ありの適時打と、一気に打線の輪が広 がった。
今季は主力選手に故障やけがが多く、チームが持ち味としてきた 足技が薄れていた。その足技がどれほどのものかは、この夜の勝利 を見るまでもない。(中村忠雄)
◎セ・リーグ勝敗表(第27節・28日現在) 試 勝 敗 引 勝 残試 合 数 数 分 率 差り合 1 中 日 128 77 51 0 .602 ― 7 2 巨 人 129 73 56 0 .566 4.5 6 3 横 浜 122 64 58 0 .525 5.5 13 4 ヤクル 124 60 64 0 .484 5.0 11 5 広 島 126 52 74 0 .413 9.0 9 6 阪 神 129 53 76 0 .411 0.5 6



