佐々岡、粘りの投球で15勝

'99/10/2

広島―阪神最終戦(阪神16勝11敗、6時22分、広島、八千)


阪 神100000000―1 
カープ00020000×―2 
▽勝 佐々岡26試合15勝8敗  
▽敗 湯舟13試合1勝6敗   

●…5位争いの直接対決最終ラウンドは広島が競り勝った。

打線は0―1の四回、制球に苦しむ湯舟を捕らえた。先頭野々垣 の四球、西山の左翼線二塁打を足場に得た一死二、三塁から、緒方 の中前適時打で同点。続く木村の四球で満塁とした後、金本の押し 出し四球で勝ち越しに成功した。

先発の佐々岡は一回、失策からあっさり先制点を許した。四回ま では毎回走者を背負う苦しい投球も、終わって見れば11奪三振。両 リーグトップの今季十二度目の完投勝ちで、八年ぶりの15勝に花を 添えた。

阪神は、大豊の球団新となる26試合連続安打で先制したが、先発 湯舟の独り相撲で逆転負け。(佐藤)

【写真説明】完投で15勝目を挙げ、同点打の緒方(右)とタッチして喜ぶ佐々岡

▽球炎 三振ショーにワクワク 

十月に入り、すっかり秋の気配。一日は衣替えの日とあって、ス タンドのファンも長そでが目立った。世の中が変わったように、マ ウンドの佐々岡も前後半で大きな変化を見せた。

一回、二死から失策をきっかけに、あっさり1点を失った時はど うなることかと思った。四回まではアップアップの投球。それでも 最少失点にくい止めたあたりに、ここまで14勝している力を感じさ せはした。

その佐々岡が五回から急にエースに戻った。四回までわずか1個 だった三振が、五回以降は毎回の10個。圧巻は六回だった。一死 二、三塁のピンチを招いたが、後続を連続三振。この回の3アウト は、すべて三振だった。

四回裏の逆転が分岐点だった。しかも、逃げの投球で逆転の押し 出し四球を与えた阪神・湯舟が反面教師となったはずだ。速球を主 体にグイグイと攻めた。前半のハラハラ、ドキドキから一転しての 三振ショーにファンもワクワクした。試合をつくるのは投手。前夜 の黒田に続いて佐々岡も実感させてくれた。

連勝で今季の勝ち星が54となり、残り6試合に全敗しても勝率は 4割。一九七二年(勝率3割9分5厘)以来の3割台を何とか免れ た。白星を積み重ねて最下位もクリアしたい。残り試合は少ない が、黒田、佐々岡に続く投手を見たい。(時永彰治

◎セ・リーグ勝敗表(第27節・1日現在)

試 勝 敗 引  勝     残試
合 数 数 分  率   差 り合
1 中 日 130 79 51 0 .608 優勝  5
2 巨 人 131 73 58 0 .557  6.5  4
3 横 浜 124 66 58 0 .532  3.5 11
4 ヤクル 126 60 66 0 .476  7.0  9
5 広 島 129 54 75 0 .419  7.5  6
6 阪 神 132 54 78 0 .409  1.5  3


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