広島―ヤクルト26回戦(ヤクルト15勝11敗、6時22分、広島、六 千)
ヤクル000010003―4 カープ100000000―1
●…広島は1―1の九回、リリーフ陣がつかまった。小林幹は制 球が定まらず、二死二、三塁から古田に中前に運ばれ2点を勝ち越 された。三番手広池も代打の青柳に適時打され、土壇場で計3点を 奪われた。
先発の紀藤は球の切れ、制球とも良く、八回まで1安打1失点。 ただ、唯一の安打が五回二死二塁、岩村の同点適時打だった。
打線は一回一死、福地が左中間三塁打を放ち、島の二ゴロの間に 生還し、先制した。その後はヤクルト先発の伊藤の前にわずか1安 打と精彩を欠いた。最後は高津に締められ、好投の紀藤を援護でき なかった。
ヤクルトの伊藤は8連勝。高津も29セーブ目を挙げた。(下久保)
【写真説明】九回表、ヤクルト二死二、三塁、古田の中前打で2点を勝ち越され、本塁ベース付近でがっくりする小林幹(左)。右は二塁から生還したペタジーニ
プレーボールがかかった時、スタンドのファンは目で数えられそ うだった。五回終了時に発表された入場者数は今季最低の六千人。 寂しい数字ではあるが、それだけ熱心なファンと言えるだろう。
試合の方も、八回まではファンの熱い目にこたえられるものだっ た。広島の紀藤、ヤクルトの伊藤の投げ合い。ともにスライダーの 切れ味が抜群で許した安打は紀藤が1、伊藤が2で失点はともに 1。ストライク、ボールの出し入れは「プロ」を感じさせた。
先発の両投手が素晴らしかっただけに、小林幹の乱調はより際立 った。四球をきっかけにあっけなく崩れた。腕の振りと体のバラン スが乱れ、球の走りはもうひとつ。コースを狙いすぎる分、ボール とストライクがはっきりする。三盗を許すなど、マウンドさばきか らは余裕が消えていた。
プロ一年目の昨年、シーズンを通して働いた疲れは大変なものだ ったのだろう。今季は狂った投球感覚を取り戻そうと、必死で取り 組んできた。その姿を見てきているだけに、野球の難しさを痛感す ると同時に残念さが募る。
昨年、「幹英コール」に沸いたスタンドが静まりかえっていた。 来年、広島が浮上するには欠かせないストッパー。また、スタンド を熱くしてくれる。ファンはそう信じているはずだ。(時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第27節終了・4日現在) 試 勝 敗 引 勝 残試 合 数 数 分 率 差 り合 1 中 日 132 80 52 0 .606 ― 3 2 巨 人 131 73 58 0 .557 6.5 4 3 横 浜 126 67 59 0 .532 3.5 9 4 ヤクル 128 62 66 0 .484 6.0 7 5 広 島 131 54 77 0 .412 9.5 4 6 阪 神 132 54 78 0 .409 0.5 3



