広島―巨人最終戦(巨人17勝10敗、6時22分、広島、一万五千)
巨 人000000000―0 カープ00003000×―3
●…広島が今季最終戦を飾った。
巨人先発の入来祐の前に四回まで0点に抑えられていた広島は五 回、一発攻勢を見せた。四球と犠打で二死二塁とし、代打野村が右 越えに先制2ランを運んだ。続く金本がカウント2―3からの直球 を右翼席にソロ本塁打し、この回3点を奪った。
広島先発の横山はカーブ、フォークを決め球に緩急をつけた投球 で巨人打線をほんろう。味方の先制点と堅い守りにも助けられ、9 回を投げ切り、6安打無失点、9奪三振。三塁を踏ませず、プロ初 完封で7勝目を挙げた。
巨人は2位で全日程を終了。松井に本塁打は出ず、トップのペタ ジーニに追い付けなかった。 (下手)
【写真説明】今季最終戦をプロ入り初完封で飾り、7勝目を挙げた横山
135試合目。達川体制一年目で期待が大きかった分、ファンに も、ベンチにも、選手にも長い、長いシーズンだった。
今季最終戦の先発メンバーに野村、西山の名前はなく、前田、江 藤も途中で退いた。野村、西山も代打で出場したが、最後まで出場 した主力は緒方、金本の二人。若手の台頭があったとはいえ、やは り寂しい。
故障した主力選手以上に、ベンチはつらいシーズンだった。「育 てながら勝つ」と言われるが、実際は「勝ちながら育つ」だ。若手 は主力の背中を見て育ち、勝つことで力をつける。ベンチは、勝つ 難しさと大事さを痛感したに違いない。
試合は五回、代打野村が先制2ラン。四球の田村を横山がきっち りバントで送ったプレーが、プロとしての最高の一振りを呼んだ。 金本も自己新となる34号本塁打で続いた。
主力の頼もしい援護に、横山がこたえた。肩の不安も前回の登板 で152球、中五日のこの夜も127球を投げて一掃。プロ初完封 勝利で有終の美を飾ったのは、本人以上にベンチもうれしかったろ う。
試合後、快勝に酔うファンの前で達川監督以下ナインは、一年間 の温かい声援に帽子を振ってこたえた。来季は、主力と若手ががっ ちりスクラムを組んだ戦いをシーズン通じて見たい。(時永彰治)
◎セ・リーグ勝敗表(第29節・12日現在) 試 勝 敗 引 勝 合 数 数 分 率 差 1 中 日 135 81 54 0 .600 ― 2 巨 人 135 75 60 0 .556 6.0 3 横 浜 132 70 62 0 .530 3.5 4 ヤクル 132 64 68 0 .485 6.0 5 広 島 135 57 78 0 .422 8.5 6 阪 神 135 55 80 0 .407 2.0



