横浜―広島5回戦(横浜3勝2敗、14時、横浜、17087人)
広 島000001001―2
横 浜010000002―3
▽勝 木塚8試合1勝
▽敗 永川7試合1勝1敗4S
▽本塁打 倉2号(1)(木塚)
●…横浜が今季初のサヨナラ勝ち。1点を追う九回、金城、吉村の連打などで二死二、三塁とし、代打の種田が左中間に逆転の二塁打した。広島は九回に倉の2試合連続となる2号ソロで勝ち越したが、抑えの永川が踏ん張れなかった。
▽球炎 貧打に信念揺るいだか
なんだかんだと言っても2点では勝てない。逆転サヨナラ負けを直視した後に、あれこれと試合経過をたどり、行き着いた結果は、それしかなかった。1試合平均2点台の「極貧打線」が、ついに永川をも巻き込む最悪の敗北をもたらした。
こんな試合後にはプロ野球界でよく聞く、決まり文句がある。「切り替えるしかない」。翌日の試合にショックを引きずらない心理状態の表れだが、今日に限れば、このコメントは選手からまったく出てきていない。ショックの大きさが推し量られる。
永川が打たれたのは痛恨の極みとしても、それ以上にチームが勝てなかったこと、さらに登板3試合目の佐々岡が勝てなかったことも痛い。シーズンをにらめば、好投する先発投手が0勝状態である後遺症とともに、不安定な気持ちにさせている元凶も打線にある。
この深刻さは采配(さいはい)の信念も揺るがせ始めた。二回のスクイズ敢行、失敗はどう見るべきか。昨年5月の西武戦で序盤にスクイズされたブラウン監督はこう言っている。「長い監督経験があるが、二回にスクイズするのは米国では考えられない」。日本野球への順応か。はたまた焦りか。貧打は罪深い。(木村 雅俊)
▽止まらぬ倉 2試合連発
倉のバットが好調だ。九回、一時は勝ち越しとなるソロ本塁打。プロ入り初となる2試合連続の一発で、打率も3割5分8厘で青木(ヤクルト)、金本(阪神)らに次ぐ高アベレージをマークしている。
1―1の九回の先頭打者。甘く入ったスライダーを振り抜くと、打球は左翼ポールを直撃した。0―1の六回、無死満塁の打席では同点になったものの、遊ゴロ併殺打に倒れていた。「力んでしまったので無心で打席に入った」と気持ちを切り替えて値千金のアーチ。一塁ベース上で高らかに雄たけびを上げた。
しかし九回、抑えの永川が打たれ、無念のサヨナラ負け。「悪い球じゃなかった。(本塁打も)負けたら意味がない」と言葉少なにタクシーへ乗り込んだ。
【写真説明】<上>九回裏、横浜二死二、三塁、代打種田にサヨナラ2点二塁打を浴び、マウンドを降りる永川(20)(撮影・荒木肇)<下>九回表、広島無死、木塚から左翼ポール直撃の勝ち越しソロを放ち、雄たけびをあげながらベースを回る倉
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