広島の契約更改交渉が22日、広島市中区の球団事務所であり、栗原健太内野手は倍増の1億3000万円で更改し、広島の野手では最高年俸となった。前田智徳外野手は、自身最大幅の減額となる5000万円減の1億2000万円でサインした=金額は推定。(五反田康彦)
▽栗原、9年目で大台
9年目での「1億円プレーヤー」となった栗原は喜びを隠しきれなかった。「プロになった時から目指していた。チームを引っ張っていく立場でもあるし、これからは今年くらいの成績を求められる」と責任の重さを実感していた。
昨年の契約交渉は代理人が同席したが、今年は封印した。「(代理人がいると)お金だけの話になる部分もあるし、それ以外の話もしようと思った」。そんな態度にもチームの顔としての自覚がにじむ。
球団の高い評価がよほどうれしかったのか、初めて打撃タイトルの目標を掲げた。「打点が一番なので、そのタイトルを頭に入れてやっていきたい」。実力でも、年俸でも4番にふさわしくなった男は、今季の103打点からの上積みを宣言した。
▽前田、5000万円減 「来季頑張る」
テレビカメラを前にした記者会見で、前田は納得のいかない表情に終始した。「金額はどうでもいい。来年は1軍に残れるか分からない。残れるよう頑張るだけ」。どこか投げやりにも見えるコメントだった。
出場は84試合にとどまり、打率2割7分、4本塁打。けが以外で規定打席に届かなかったのは新人時代の1990年以来だ。「けがなく終わったのは良かったけど…」。20年目となる来季に向けては「野球を続けてこられたことに本当に感謝している」と話した。
例年は会見後にも追加取材に応じてきたが、今回は「勘弁してください」と広報担当者へ告げ、会場を去った。来季も代打での出番となりそうな状況へ、もどかしさがのぞいた。
【写真説明】<上>倍増となる1億3000万円でサインし、晴れ晴れとした表情を見せる栗原(撮影・藤井康正) <下>5000万円減の1億2000万円で更改した前田
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