広島は2日、日南秋季キャンプで初の紅白戦をした。
野村監督は初めて采配(さいはい)を振るい、盗塁やエンドランのサインを多めに出して選手に走塁意識を植え付けた。打撃では4年目の鈴木、2年目の丸が快打でアピール。天谷が2安打3打点と気を吐いた。野村監督は「若手がモチベーションを高くして打席に入っている」と評価した。
▽斉藤は課題と格闘 新球ツーシームに手応え
左打者対策、守備力の向上、左肩のスタミナ強化…。広島の斉藤が秋季キャンプで掲げるテーマである。「来年の明確な目標ができた。見つかった課題を克服しないと」。今季は2けた勝利に1、規定投球回(144)には11届かず、足りなかった力を追求する秋となっている。
2日の紅白戦に登板し、左打者対策として新たに取り組むツーシームを初めて打者に試した。4人に計8球。無安打で三振も奪った。
「引っかけたりして投げ切れていないが、習得できれば来季につながる」。今季2割9分7厘と苦手にした左打者の内角を攻める球種をマスターすれば、武器の直球とスライダーがより生きてくる。
投球以外の課題も多い。四回、東出の一塁寄りのセーフティーバントを取り損ねた守備が象徴的だ。「勝つためには、ああいうプレーも大事にしないと」。シーズン中も守りのミスで自ら流れを逃した苦い反省がある。試合後は東出から、けん制の癖を指摘された。
27試合で9勝11敗、防御率3・99。4年目で初めて開幕からフル回転したが、満足感より悔しさの方が大きかった。キャンプ初日に100球以上投げ込んだのも、その思いの表れだった。「たくさん投げて体に覚え込ませて来春につなげたい」。実りの秋にするため、厳しい練習に立ち向かう。(日野淳太朗)
【写真説明】紅白戦で東出のバントを取り損ねた斉藤。守備も課題に掲げる(撮影・坂田一浩)
|