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ファンが古葉竹識に対して、思い浮かべるのは選手としてより監 督としての顔。選手時代に放った1369安打より、広島の監督時 代、積み重ねた711勝である。 そしてその業績に対するの評価も、判で押したように決まってい る。「広島の黄金期を築いた名将」と東京都練馬区豊玉北の猪俣祐 司さんら多くのファンは、四度のリーグ優勝、うち三度の日本シリ ーズ制覇などの業績を寸評した。 その登場からしてドラマがあった。一九七五年、ルーツ監督が、 わずか15試合で突然の退陣。その後を引き受け、初優勝に導いた。 三年連続最下位からのまさかの快挙。当時、中学二年生だった広島 県安芸郡海田町の年盛滋さんは「『本当に優勝したんですね』とい うセリフが強烈な思い出」との熱いメッセージを寄せた。 機動力を中心とした「赤ヘル野球」で、いきなりリーグの頂点に 立った古葉監督は、ただ厳しさだけで業績を重ねたのではなかっ た。「耐えて勝つ」という戦術、戦略の一方で、ざん新なアイデア を次々と採り入れ、ファンを驚かせた。 その一つが、スイッチヒッターの育成。「一塁まで右打者は、左 打者より二、三歩不利」。野球の唯一の不合理さに着目しただけで なく、実際に高橋慶彦、山崎隆造、正田耕三らを成功者に仕立てた ところに、指揮官としてのすごみがあった。 さらにはオールラウンドプレーヤーの養成。「ベンチ入りできる 二十五人をいかに有効に使うか」との発想から、木下富雄らに幾つ ものポジションを任せ、幅広い戦術を可能にした。 こうした合理的な野球は、いまや球界の常識として各球団に受け 継がれている。その意味では、古葉監督は近代野球の改革者。その 輝かしい実績と併せれば、球史に残る名将の一人と言えよう。 ●選手活用できたから 古葉竹識氏の話 野球を見る目の肥えたカープファンの方に、評 価してもらい感謝しています。勝っていくらの世界で勝つことがで きたのも、選手を最大限に活用することができたから。選手の頑張 りと、いつも後押ししてもらったファンのおかげです。 |
【監 督】 8人 (1)古葉 竹識 311 (2)ジョー・ルーツ 27 (3)山本 浩二 24 (4)阿南 準郎 9 (5)達川 光男 8 (6)三村 敏之 7 (7)根本 陸夫 6 (8)石本 秀一 2
【投手】 【捕手】 【一塁手】 【二塁手】 【三塁手】
【遊撃手】 【外野手1】 【外野手2】 【外野手3】