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投 手
大野 豊
努力の人 共感と感動
― テスト生から頂点へ ―

大野
先発、抑えとして数々の名ドラマを演じた大野(1997年10月8日)

 長年、大黒柱として君臨したわけではなかった。投手陣の中では 常に北別府学に次ぐ存在。しかし、そのドラマチックな野球人生と さわやかな人柄が、多くのファンを引きつけたのだろう。北別府、 長谷川良平、外木場義郎ら実績派を押しのけて1位に選出された。

 まずファンが着目するのは、その異色の球歴である。出雲商高、 出雲市信用組合を経て、一九七七年にテスト入団。この年から細い 体をしならせ、二十二年間も投げ続けた。「ドラフト外からの入団 にもかかわらず、たくさんの感動を与えてくれた」と広島市南区段 原の近藤由佳さん。

 しかし、その野球人生は順風満帆の歩みではなかった。どんな状 況であれ、こん身の力を込めて投げたゆえに、痛めた部分が三十数 カ所。このため中継ぎから先発、抑え、また先発と持ち場の変更を 何度も余儀なくされた。「抑えも先発もこなした貴重な左腕」(岩 手県滝沢村・Kurozumiさん)との声は、逆に幅広い機能を 備えた左腕を称賛するものである。

 最も輝いたのが八八、八九年、槙原(巨人)との計六度にわたる 対決。神奈川県秦野市の高原惇一さんも「1点与えれば負け」とい うこの名勝負に、心を躍らせた一人で、大野に一票を投じた。

 東京都文京区大塚の中井誠一郎さんは、大野の野球人生を自らの 人生と重ね合わせた。「大野が死ぬほど努力し、輝かしい功績を積 み上げていた十数年間、自分は何を目指し、何をなし得てきたか?

 大野は永遠に自分の目標だ」。中井さんが言うように、努力によ ってテスト生から球界の頂点に登り詰め、四十三歳の引退時になお も、146キロの速球を投げ込んだ左腕。通算148勝、138セ ーブの記録以上に記憶に残る名投手である。

 ●ファン応援に感謝

 大野豊氏の話 長谷川さんや外木場さん、北別府さんなど実績を 残した人がたくさんいる中で選ばれ、驚いている。テスト入団して 二十二年間、カープ一筋でやってきたことが評価されたのでしょう か。チームメート、ファンの応援があったからで、本当に光栄で す。

【投  手】 15人
(1)大野   豊 116
(2)北別府  学 83
(3)外木場 義郎 72
(4)津田  恒美 64
(5)長谷川 良平 38
(6)江夏   豊 20
(7)山根  和夫
(8)池谷 公二郎
(8)金城  基泰
(8)川口  和久
(8)横山  竜二
(1票 佐々岡真、河内貴哉、清川栄治、苫米地鉄人)


【捕手】 【一塁手】 【二塁手】 【三塁手】 【遊撃手】

【外野手1 【外野手2 【外野手3 【監督】

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