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長年、大黒柱として君臨したわけではなかった。投手陣の中では 常に北別府学に次ぐ存在。しかし、そのドラマチックな野球人生と さわやかな人柄が、多くのファンを引きつけたのだろう。北別府、 長谷川良平、外木場義郎ら実績派を押しのけて1位に選出された。 まずファンが着目するのは、その異色の球歴である。出雲商高、 出雲市信用組合を経て、一九七七年にテスト入団。この年から細い 体をしならせ、二十二年間も投げ続けた。「ドラフト外からの入団 にもかかわらず、たくさんの感動を与えてくれた」と広島市南区段 原の近藤由佳さん。 しかし、その野球人生は順風満帆の歩みではなかった。どんな状 況であれ、こん身の力を込めて投げたゆえに、痛めた部分が三十数 カ所。このため中継ぎから先発、抑え、また先発と持ち場の変更を 何度も余儀なくされた。「抑えも先発もこなした貴重な左腕」(岩 手県滝沢村・Kurozumiさん)との声は、逆に幅広い機能を 備えた左腕を称賛するものである。 最も輝いたのが八八、八九年、槙原(巨人)との計六度にわたる 対決。神奈川県秦野市の高原惇一さんも「1点与えれば負け」とい うこの名勝負に、心を躍らせた一人で、大野に一票を投じた。 東京都文京区大塚の中井誠一郎さんは、大野の野球人生を自らの 人生と重ね合わせた。「大野が死ぬほど努力し、輝かしい功績を積 み上げていた十数年間、自分は何を目指し、何をなし得てきたか? 大野は永遠に自分の目標だ」。中井さんが言うように、努力によ ってテスト生から球界の頂点に登り詰め、四十三歳の引退時になお も、146キロの速球を投げ込んだ左腕。通算148勝、138セ ーブの記録以上に記憶に残る名投手である。 ●ファン応援に感謝 大野豊氏の話 長谷川さんや外木場さん、北別府さんなど実績を 残した人がたくさんいる中で選ばれ、驚いている。テスト入団して 二十二年間、カープ一筋でやってきたことが評価されたのでしょう か。チームメート、ファンの応援があったからで、本当に光栄で す。 |
【投 手】 15人 (1)大野 豊 116 (2)北別府 学 83 (3)外木場 義郎 72 (4)津田 恒美 64 (5)長谷川 良平 38 (6)江夏 豊 20 (7)山根 和夫 7 (8)池谷 公二郎 2 (8)金城 基泰 2 (8)川口 和久 2 (8)横山 竜二 2 (1票 佐々岡真、河内貴哉、清川栄治、苫米地鉄人)
【捕手】 【一塁手】 【二塁手】 【三塁手】 【遊撃手】
【外野手1】 【外野手2】 【外野手3】 【監督】