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外野手
前田 智徳
天才打者 理想を追求
― 強い責任感 ドラマ生む ―

前田
広島が誇る天才打者として、ファンをひきつける前田(4月 9日の阪神戦)

 「プロ」とは何か―。その定義は多岐にわたり、ファンへのアピ ールを最重視する者もいれば、数字という結果にこだわる選手もい る。前田にとってのそれは、明確かつ深い。理想の打撃を目指し、 妥協なしに模索を続けること。「打の求道者」「完ぺき主義者」 「職人」…。いずれも、そんな真しな姿勢が生んだニックネームで ある。

 個性と同様、数字でも過去の名選手たちにひけをとらない。今季 まで十一年間の通算打率3割3厘は、山本浩二(2割9分)、山内 一弘(2割9分5厘)らを上回る球団最高記録。卓越した打撃技術 は、三度の三冠王に輝いた落合博満やイチローをして「天才」と言 わしめた。府中市府中町の福島健司さんも「カープが誇る天才スラ ッガー」と肩入れする。

 超人的な一面と同時に、前田の野球人生につきまとう「ドラマ 性」も人々の琴線に触れるのだろう。象徴的なのは九二年九月十三 日の巨人戦(東京ドーム)。自らのミスを帳消しにする勝ち越し本 塁打を放ち、涙を浮かべながらベースを一周した。

 「前田選手の責任感の強さ、自分に対する厳しさが感じられた。 打った瞬間、全身に震えが走った」とは札幌市南区の岩井淳さん。 この一打をきっかけに、ファンになった人は多い。

 九五年には、右アキレスけん断裂の大けが。以降は毎年、下半身 の故障との苦闘が続く。前田は「毎年、願うことはたった一つ。何 とか無事に一年間をすごしたい、それだけ」と言う。

 「けがさえなければ、もっと…」という思い、「けがを克服して ほしい」という願い。ファンの心情を、これほど揺り動かす選手は 少ない。前田自身が望む、望まないにかかわらず、多くの人々をひ きつける力もまた、「プロ」の定義にあてはまるのだろう。

 ●フル出場目指したい

 前田智徳選手の話 先輩の皆さんがたくさんいる中で選ばれ、本 当に光栄です。足を痛めて以降、満足のいくプレーがなかなかでき ず、残念に思っています。ファンの皆さんに選ばれたことを励みに して、とにかく一年間フル出場できるよう頑張りたい。

【外野手(3)】 17位以下
(17)銭村 健四
(17)小鶴  誠
(17)大和田 明
(17)小川 達明
(17)リック・ランス
(17)西田 真二
(17)福地 寿樹
(17)朝山 東洋
(17)森笠  繁


【投手】 【捕手】 【一塁手】 【二塁手】 【三塁手】

【遊撃手】 【外野手2 【外野手3 【監督】

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