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三塁手
衣笠 祥雄
世界記録刻んだ鉄人
― 不屈の闘志で己に挑戦 ―

衣笠
2131連続試合出場で世界記録を更新し、ファンの声援に こたえる衣笠

 ファンにとって衣笠を象徴する試合と言えば、一九七九年八月二 日の巨人戦(広島)だろう。前夜、西本聖から受けた死球で、左肩 甲骨を亀裂骨折。だれもが無理だと思う中、代打で打席に立った。 結果は3球三振。しかし、江川の速球を3球ともフルスイングした 姿は、見るものを感動させた。ファンに「不屈の闘志」、そして 「勇気」を与え続けた衣笠の原点がそこにある。

 盗塁王、打点王を獲得し、最優秀選手賞の受賞といった輝かしい 栄光と、そこに至るまでの苦闘。野球で自らを磨き、人間としての 幅を大きくした選手の代表でもあった。とりわけ「鉄人」と呼ぶに ふさわしい記録が、連続試合出場の世界記録更新である。

 八七年、大リーグのルー・ゲーリック(ヤンキース)が持つ21 30試合連続出場を破り、2215試合まで伸ばした。「球団の歴 史というか、日本のプロ野球史に欠かせない存在。日本でこの記録 を抜く選手は、もう出てこないのではないか」と、言うのは福山市 西深津町のK・Nさん。十八年間、無欠勤。衣笠の歩みを、当時の サラリーマンの多くは「会社人間」としての自らにだぶらせただろ う。

 前人未到と思えた数字は九八年、カル・リプケン(オリオール ズ)に塗り替えられた。その際、アメリカに招待され、ファンの前 で見せたさわやかな笑顔はとても印象的だった。

 「アメリカでは『ナガシマ』を知らなくても、『キヌガサ』の名 前はだれでも知っている」。出雲市古志町の三谷誠治さんは、カー プの「背番号3」を誇りに思うファンの声を代弁する。

 プロ球界に飛び込んで以来、後ろを振り返ることなく、常に前だ けを見て戦い続けた二十三年間。野球を媒体に、己と格闘したその 歩みは多くの人々の共感を呼んだ。

 ●全力プレー心掛けた

 衣笠祥雄氏の話 私のプレーを記憶にとどめてもらい、ありがた い。自分らしい全力プレーを心掛けた結果がフルスイング、連続試 合出場の記録になった。二十一世紀を担う選手はカープの一員とし ての誇りを持ち、ファンに喜ばれるプレーヤーになってほしい。

【三塁手】 11人
(1)衣笠 祥雄 328
(2)江藤  智 44
(3)野村謙二郎 12
(4)三村 敏之
(5)山崎 隆造
(5)新井 貴浩
(7)興津 達雄
(8)金山 次郎
(8)阿南 準郎
(8)高橋 慶彦
(8)ウェイド・ロードン


【投手】 【捕手】 【一塁手】 【二塁手】 【遊撃手】

【外野手1 【外野手2 【外野手3 【監督】

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