ちゅうごく路
伝統芸を学べ

説経源氏節人形芝居
廿日市・原地区

「眺楽座」公演同行で仕上げ


 百年以上も前から廿日市市原地区に伝承され、一九七五年に広島県無形民俗文化財に指定されている「説経源氏節人形芝居」。その伝統芸を少しでも広く知ってもらおうと、原公民館が開いた体験講座をのぞいてみた。

 テ、テ、シャン、テ、テ、シャン。にぎやかなお囃子(はやし)が講堂に鳴り渡る。参加者三十人がグループに分かれ、かねや太鼓、三味線、謡。舞台では、背丈約一メートルの人形を三本の竹ざおで操るけいこ。体験とはいっても、それぞれに熱がこもり、真剣そのものだ。

 講師は、発祥当時から原地区に拠点を置く人形芝居劇団「眺楽(ちょうらく)座」のメンバー。代表の長田隆太郎さん(78)は「囃子を覚え、謡を覚えないと人形は操れない」と、伝統芸能伝承の難しさを話す。

 「催しを広報で知り、子供も参加させた」という、広島市西区井口台三丁目の高場祥子さん(39)は、ゆみさん(10)と弘平君(8つ)と並んで三味線に挑戦。「三味線を買って欲しい」と、子供たちがおねだりするほどになった。

 講座は、昨年十二月から六回。仕上げは「眺楽座」本番公演のサポート体験。二十七日午後二時から、広島県佐伯郡佐伯町の「さいきせせらぎ園」で開かれる公演に同行する。講座を企画した公民館の山田博規主事は「一般の人も、ぜひ見に来てほしい」と、呼びかけている。

 問い合わせは原公民館、電話0829(39)0227

(市川直樹)


まずはお囃子から


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《説経源氏節人形芝居》
一八三〇年代、かねをたたいて語っていた説経節と名古屋新内をいっしょにした説経源氏節が民衆芸能として流行。一八八三(明治十六)年ごろ原地区に伝わり、節に合わせて人形芝居が付けられた。古い台本や看板には「説教」となっている。
《眺楽座》
藤原淳一郎、イワ夫妻によって始まった「説経源氏節人形芝居」だが、大正時代中ごろに途絶えそうになった。一九二六(大正十五)年、原田市太郎が同志、門人とともに再興を図り、結成された。築地一幸座長、十八人。一九七五年、東京国立劇場出演。


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