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子宮頸がん発症が若年化 患者の4割は25〜34歳 '07/3/7

 若い女性の間で、子宮頸(けい)がんが増えている。二十歳代後半から三十歳代前半では、女性がかかるがんのトップ。一方で、子宮がん検診は、対象年齢が従来の三十歳以上から二十歳以上に引き下げられたものの、受診率は全国平均で15%にも満たない。専門医は「早期発見でほぼ100%治るので、若年世代はぜひ検診を」と呼び掛けている。(編集委員・山内雅弥)

 「子宮頸がんに最もなりやすい年齢は今や、二十〜三十歳代」―。広島市立安佐市民病院(安佐北区)産婦人科部長の永井宣隆医師(55)は、こう警鐘を鳴らす。

 ▽1995年を境に兆し

 国の人口動態統計によると、減り続けてきた子宮頸がんの死亡率が、一九九五年ごろを境に、わずかながら増える兆しを見せ始めた。背景にあるのは、三十歳代の死亡者の増加。五十歳以上の死亡率が下がり続けているのと際立っている。

 日本産科婦人科学会婦人科腫瘍(しゅよう)委員会の発生率調査でも、九〇年代以降は三十〜四十歳代が発症のピーク。「子宮頸がんにかかった患者の約四割は、二十五〜三十四歳」という厚生労働省研究班の調査結果もあり、若年化傾向を裏付けた。

 早期発見の鍵となる自治体の子宮がん検診について、厚労省は二〇〇五年度から、対象年齢を、従来の三十歳以上から二十歳以上に拡大。その一方で、年一回だった検診を受ける間隔を二年に一回とした。

 ▽全国受診率14.6%

 しかし、全国の受診率は14・6%(〇二年度)と、若い層の検診離れに歯止めがかからない。広島市も、〇五年度の受診率は10・3%。「若い人が読んでいるタウン誌やコミュニティー紙に記事を載せてもらう」(市保健医療課)などPRに懸命だが、二十歳代の受診者は二千二百人にとどまった。

 広島市の場合、検診でがんが見つかった人の割合は0・06%(九〇〜〇四年度)。日本臨床細胞学会広島県支部長も兼ねる永井医師は「子宮頸部から綿棒でこすりとった細胞を、顕微鏡で調べるだけの検査だが、精度は非常に高い」と、検診の有効性を強調する。

 中でも注目されるのが、初めて検診を受けた人のがん発見率が0・24%と、検診者平均の四倍も高い―という数字だ。

 「たとえ、がんがあっても早いうちに見つかれば、ほぼ完治が見込めるだけでなく、赤ちゃんを産める治療法を選ぶことができる」と永井医師は指摘する。「若いから関係ない」と油断せず、二十歳を過ぎたら一度は検診を受けたい。

 ●クリック 子宮頸(けい)がん

 子宮がんは、頸がんと体がんに分けられる。子宮の入り口にできる子宮頸がんは、性交渉などを通じて広がるヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が、主な原因とされている。初期には、ほとんど自覚症状がなく、妊娠時などに偶然、見つかることも多い。治療は外科手術が中心。初期の場合、子宮を円すい形に切除して、妊娠できる能力を保つ手術も行われる。自治体の子宮頸がん検診は20歳以上を対象に、2年に1回の受診となる。自己負担は1000円前後のところが多い。

【写真説明】画面上で、正常細胞(上)と、検診で見つかった子宮頸がん細胞(下)の顕微鏡写真を対比させる永井医師




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