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宇和島徳洲会病院(愛媛県宇和島市)の万波誠医師らの病気腎移植への理解を求めるシンポジウムが十七日、患者ら約千人が参加して大阪市内のホテルであった。日米の参加者からは「世界的な提供者(ドナー)不足の中で、病気腎移植の道も探るべきだ」との発言が相次いだ。
全米臓器配分ネットワーク(UNOS)のティモシー・プルート会長らは、「米国でもドナー不足が深刻化し、高齢者や高血圧の人もドナーの適用に広げるなど、政府の方針で使用できる臓器を増やす努力をしている」と報告した。
VTRで出演した米ピッツバーグ大のエマヌエラ・タイオーリ教授は、イタリアでの疫学調査を基に「ドナーのがんが、移植を受けた人に転移する例は極めてまれだった」と発表した。
腎がんなどで摘出される腎臓の数について、日本病理学会理事の堤寛・藤田保健衛生大教授は国内で摘出される腎臓のうち移植に利用できる数は年間千―二千個と推計。病気腎移植により、移植の待機時間減少につながると期待した。
病気腎移植を受けた岡山市の林秀信弁護士は「この機会に、患者は移植を受ける権利を声高に主張すべきだ」と訴えた。
万波医師らの患者らでつくる「移植への理解を求める会」が主催。会場には、万波医師や呉共済病院(呉市)の光畑直喜医師も姿を見せた。
病気腎移植をめぐっては、日本移植学会など四学会が三月末、「現時点で医学的妥当性はない」として、万波医師らの手法を全面否定する共同声明を発表している。(山内雅弥)
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