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柿渋がノロウイルス抑制 広大准教授ら、タンニンに着目 '07/12/13

 ▽飲食店用に商品化

 広島大大学院生物圏科学研究科の島本整准教授(46)と、除菌剤製造販売会社アルタン(東京)は、熟していない柿から搾り出す柿渋が、冬場の食中毒の原因となっているノロウイルス(小型球形ウイルス)を抑制する効果があることを突き止めた。

 食品衛生学が専門の島本准教授は、同社との研究で、ノロウイルスに柿渋の成分を入れた溶液を遺伝子増幅法(PCR法)と呼ばれる検査により解析したところ、ノロウイルスの遺伝子が99%以上減ったことが分かった。ポピヨンヨードだけを含んだ溶液内では、減少率は約50%にとどまった。

 柿渋の成分のうち抗菌作用を持つポリフェノールの一種、タンニンがノロウイルスを抑制しているとみられる。ノロウイルス対策に使われている消毒剤の次亜塩素酸ナトリウムやポピドンヨードなどと違い、柿渋は食物由来のため、食品や調理器具に成分が残っても人体に害がないという。

 ノロウイルスは、人の小腸の中だけで増殖するため、消毒剤の効果を見極めるのが難しかった。

 島本准教授は「ノロウイルスへの抑制効果は別のウイルスで代用する実験が多いが、PCR法で効果を直接に確認できたのが大きい。今後は有効成分を特定したい」と話している。同社は、飲食店向けのノロウイルス対策用スプレーとして応用し、商品化した。

 柿渋は古くから皮のなめしなどに使われ、最近ではシックハウス対策の塗料としても注目されている。(上杉智己)




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