▽医療・介護・福祉、一体的に
広島県安芸太田町は、安芸太田戸河内診療所に、高齢者向けの小規模多機能居宅介護施設と生活支援ハウスを新設する。診療所の空きスペースを活用し、医療と介護、福祉の一体的なサービスを提供する。五月に改修工事を始め、来年四月の開設を目指す。
昨春まで診療所二、三階にあった療養病床の空きスペースを有効活用する。小規模多機能居宅介護施設は二階約七百四十平方メートルに開設。通所のデイサービスに加え、訪問介護やショートステイなどのサービスも提供する。ショートステイ用に九居室を設ける。
生活支援ハウスは集合住宅形式とし、三階の約六百四十平方メートルを改装する。主な入居対象を六十歳以上の一人暮らしや高齢者夫婦の世帯とする。独立した十四室(一室約二十五平方メートル)を設置し、各部屋に台所や洗面所、トイレ、冷暖房設備を設ける。入居者同士の交流スペースも充実させる。
事業費は約二億一千五百万円で、国の地域活性化・生活対策臨時交付金約一億四千万円を充当する。十二月中にも両施設の運営主体を決める。
同診療所は昨年四月、旧戸河内病院から転換。医師不足などの影響で療養病床(五十二床)を閉鎖し、無床診療所となった。一方、町内の高齢化率は42%に達し、一人暮らしの高齢者宅も全三千五百世帯の約二割を占める。
小坂真治町長は「住み慣れた地域で暮らし続けたいという高齢者のニーズも強い。診療所の併設型施設で、安心感も提供できる」と期待している。(胡子洋)
【写真説明】小規模多機能居宅介護施設などの併設に踏み切る安芸太田戸河内診療所
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