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広島県北広島町の臥龍山で島根県立大1年平岡都さん(19)=浜田市原井町=の遺体の一部が見つかってから6日で3カ月たった。かねてから、「海外の動物保護の施設で働きたい」と夢を抱いていた平岡さん。被害に遭ったのは、夢の実現に本格的に歩み始めた直後だったことが、知人や関係者への取材から浮かんできた。
昨年9月下旬〜10月上旬、江津市であった動物愛護写真展。学内でチラシを見て、友人を誘い列車で出かけた。飼い主に捨てられ引き取り手のない犬や猫。そんな悲惨な状況の写真に「命の大切さ」を訴え「これからもっと勉強したい」と漏らしていたという。
言葉通り、直後の10月中旬、12月に神戸市であるアニマルケア国際会議への参加を申し込んだ。島根県内の愛護団体にもボランティア参加を打診、行方不明になった10月26日、情報提供へのお礼のメールも送っていた。
国際会議は、友人と3人で動物愛護に関する英語の論文を執筆する過程で知った。9月26日にあった「地球語としての平和学会」で発表した論文は、主に文献を参考にしていた。「取材が足りなかったから、行ってみたい」。いっそう意欲を燃やしていたという。
香川県坂出市の実家で犬や猫に囲まれ生活していた平岡さん。高校2年の時には既に、病気や年老いた犬や猫の世話をしているボランティア「ピースハウス」を手伝っていた。「動物のために何ができるか考え、行動したい」と感想を書き残した。西村真由美代表は「ハンディのある動物や絶滅危惧(きぐ)種、悲惨な状況の動物を救いたいと言っていた。純粋に動物好きで将来の夢をしっかり持っていたのだろう」と振り返る。
平岡さんの寮の部屋には、家族の写真が飾ってあった。ハリーポッターの原書があり、友人と趣味の洋楽で盛り上がった。「入学して半年、学生生活にも慣れ、楽しみにしていたこともたくさんあったのに」とある友人。平岡さんが描いていた夢はかなわぬまま、突然奪われた。
▽犯人絞り込み依然難航 合同捜査本部
島根、広島両県警の合同捜査本部は190人態勢で捜査を続けている。遺体発見から3カ月たったが、物証や目撃情報が乏しく、犯人の絞り込みには至っていない。
捜査本部は、県立大の全学生や主に市内のアパートに住む単身者に範囲を広げた聞き込み、臥龍山につながる国道を行き来した車の捜査などを進めているが、平岡さんが昨年10月26日夜に市内のアルバイト先を出てからの足取りは把握できていない。警察庁科学警察研究所(科警研)に依頼した、犯人像を分析するプロファイリングでは、周辺に居住する20〜40代の男の単独犯などの結果が出ており、参考にする。
平岡さんの目撃や不審者に関する情報は、5日朝までに計481件。捜査本部と警察庁は、解決に結び付いた情報に懸賞金を支払う検討もしている。情報提供は電話(0120)385301。
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