府中市出口町の無職木村英博さん(64)が3日、趣味で続けてきた写真展を、同市府中町の元老舗旅館「恋しき」で開いた。昨夏に24歳で急逝した一人息子の昭夫さんの死を乗り越えようと企画した初の個展になる。15日まで。無料。
喫茶店「カフェすいれん」を会場に22点を並べた。露にぬれた大賀ハス、桜吹雪、紅葉…。四季の花々や風景をとらえた幻想的な作品の舞台は、大半が地元の府中公園と府中八幡神社。幼いころのわが子を遊ばせ、一緒に初詣でに行った思い出の場という。
昭夫さんは昨年7月6日、勤務先で倒れ、亡くなった。急性心不全だった。「供養のためにも、いい写真を撮ってあげて」。写真仲間の励ましが、ふさぎ込む木村さんの背中を押したという。
30代から写真を始め、2008年の日本写真作家協会公募展にも入選した腕前。かねて話のあった個展を開こうと決めた。木村さんは「息子もきっと喜んでくれているはず」と話している。
【写真説明】昭夫さんを追悼し、初の個展を始めた木村さん
|