島根県隠岐の島町の隠岐病院で人工呼吸器の管が外れた70代女性患者が死亡した問題で、武田博士院長らが7日、記者会見した。管が外されたのは6日朝の発見前の短時間の間の可能性が高い、との見方を示した。また、人工呼吸器の取り扱いが適切だったか検証する考えを表明した。
司法解剖の結果、死因は窒息死と分かった。県警は事故と事件の両面で調べている。県は、週内にも立ち入り検査に入る。
女性は筋肉が動かなくなる病気のため寝たきり。自発呼吸ができない状態だった。病院によると、午前7時10分ごろ、人工呼吸器の異常を知らせるアラーム音が鳴り、看護師が確認したところ、管がのどでなく、テストバッグというラグビーボール状の器具につながれていた。
定期的に行うたん吸引の際、管を外すと鳴るアラームを止める目的で、普段から一時的にテストバッグに管をさしこむ運用をしていた。ただ、一方で、このバッグには空気の漏れがあり、短時間でアラームが鳴ることが多かったという。武田院長は「アラームが鳴らなければ、管はのどにつながれていたと考える。朝5時の巡回まで異常はなかったと聞いている」と説明した。
病院側は事件か事故か原因は不明としつつも、「ご迷惑をおかけし深くおわびします」と陳謝。アラームは消音ボタンで消すことができる。院長は「テストバッグを使う方法を他の病院でもやっているかよくわからない」としており、こうした呼吸器の取り扱い、記録の残し方などを検証する考えを示した。
【写真説明】<上>入院中の人工呼吸器装着の女性患者が亡くなった隠岐病院<下>女性患者死亡の状況などを説明する武田院長(左)
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