'12/1/28
湯ノ山明神社、屋根に穴
国の重要有形民俗文化財に指定されている広島市佐伯区湯来町の湯ノ山明神社本殿の屋根が、約10年前から破損したままになっている。氏子が応急処置をしているが、費用の問題などから本格的な補修のめどは立っていない。
本殿は木造平屋約30平方メートル。板ぶき屋根は約10年前、裏山からの落ち葉がたまるなどして一部が腐食。5年ほど前には、クマがよじ登ろうとしたときにできたらしい穴が2カ所に開いた。大きい方で直径30センチほどあった。
地元や廿日市市などに住む8軒の氏子が腐食部分や穴をトタンでふさいで応急処置した。しかし、その後、直径20センチほどの穴が2カ所に開き、そのままになっている。雨水が伝った軒先の一部も腐食している。
神社は1748年の建立と伝わる。氏子たちは屋根全体のふき替えを検討しているが、少なくとも数百万円の費用がかかる。国、広島県、市が4分の3を補助する制度はあるが、氏子も負担は避けられない。
市文化財課は「現状は把握しているが、所有者が補修工事を決めなければ支援できない」と説明。氏子総代の西尾保幸さん(67)=廿日市市=は「住民や多くの観光客が訪れる古里の誇り。景観を保つため、少しでも早く修復の道筋をつけたい」と話している。
【写真説明】傷みが目立つ湯ノ山明神社本殿の屋根
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