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野菜? おいしい! 食育ランチ
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広島のレストラン 自然農法家と“共作”
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32歳のフランス料理店オーナーと、76歳の自然農法家。二世代の食への思いが相まって、広島市でこの夏限定のお子様ランチがお目見えした。有機野菜をふんだんに使った特別メニュー。「野菜っておいしいんだよ」。2人のメッセージがランチに詰まる。(木ノ元陽子)
■夏期限定で「本物の味と香り」
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野菜たっぷりのミートソーススパゲティ(左下)、野菜のディップサラダと天然酵母のパン(右下)、ジュース、アイスクリーム(写真・山本誉)
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広島市中区幟町の「ジェラン」。前菜は一口大に切った生の野菜が登場する。ナスはほのかに甘く、ピーマンはやわらかな苦み。メーンのミートスパゲティは玉ネギが甘みを引き立てる。
オーナーの山本広幸さん(32)は週二回、東広島市福富町に通う。行き先は十八年前から自然農法に取り組む大田達男さん(76)の農園。作業を手伝いながら、店で使う野菜をもぐ。
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ニンジンを収穫する大田さん(左)と山本さん。雑草だらけの畑から「宝物」を掘り出した(写真・山本誉)
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「土を掘ったら香りたっぷりのジャガイモやニンジンがざくざく出てくる。宝探しみたい」と山本さんは笑う。飲食店での修業を積み、二年前に独立した。「本物の素材で勝負したい」と、人づてに聞いた大田さんを訪ねた。
百貨店にも米や野菜を卸し、農業体験など地域の食育活動にも力を入れる大田さん。手が回らんから、自分で採ってくれるんなら―。そう言って受け入れてくれた。
「野菜は土がつくる。土に栄養を補給してやらんと」。化学肥料や農薬を使わない。自家製の肥料にこだわり、夫婦二人で百三十アールの田畑を耕す。山本さんは店の定休日の毎週月曜には、二十歳代のスタッフ三人を引き連れ草刈りや収穫を手伝う。
「最初は草と野菜の区別もつかんかったのにのう」。大田さんは頼もしそうに山本さんを見上げる。雑草だらけの畑で、ニンジンが育っていた。山本さんは掘り起こし、土を払ってニンジンをかじる。「このうまさを、子どもたちに伝えたいんですよ」
「味覚は、子どものころに決まる」と、今夏初めてお子様ランチを用意した。すべて大田さんの野菜を使い、ニンジンはムースにして前菜に添える。税込み五百円はもうけ度外視だ。大先輩とともに取り組む「食育」。自分も育てられていると、山本さんは思う。
お子様ランチは九月十一日まで。ジェランTEL082(228)5660。
2005.8.4
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